アメリカで大人気「ファッションサブスクリプション」って?【ショップ7選】

サブスクリプションサービスって、聞いたことがありますか?アメリカでは2012年頃からメジャーになったビジネスモデル。日本語では、定期購入や頒布会がこれにあたります。

月額料金を支払い、商品を受け取るというところまでは同じ。ちょっと違うのは、ショップ側にこちらの好みなどを伝えた上で、専門のスタッフがセレクトしたアイテムが届けられるというところ。

The Business of Fashion」によると、2014年の収益が業界全体で50億ドル(約5,126億円)あったというのですから、非常に大きなマーケットと言えますよね。

この中で人気を博しているのが、ファッション系のサービス。月々の定額料金もしくは無料で服を送ってくれ、気に入ったものだけお金を払ってあとは送り返す、というスタイルが基本。レディース、メンズともにさまざまなショップがありますよ。

01.
Trunk Club

2009年創業の老舗で、アイテムの平均価格は200ドル(約20,000円)程度。専属のパーソナルスタイリストがその人に合わせたスタイルを選んでくれるのが特徴です。シカゴ、ワシントンD.C.、ロサンゼルスなどにある同社の「クラブハウス」でスタイリストと直接会って服を選んでもらうこともOKな、直接のつながりを重視しています。

西海岸を中心に展開するデパート「ノードストローム」がパートナーなので、「サルヴァトーレ・フェラガモ」、「セオリー」、「Rag & Bone」など、提案ブランドの幅が広いのがポイント。

それだけに、アイテムがハイプライスという意見もありますが、アメリカのファッション誌「InStyle」は「サブスクリプションサービスの中でベスト」と評価しています。

10日間試したら、気に入ったものだけお金を支払い、あとは返品するシステム。実はメンズからスタートしました。

02.
Unlimited

2016年スタート。月額139ドル(約14,000円)で「マルニ」「ダイアン・フォン・ファステンバーグ」などのハイブランドを3アイテム好きなだけ借りられるというもの。

ワンピースからハンドバッグ、アクセサリーまで取り揃えているので、トータルコーディネートもできちゃう。ウエディングやデート、パーティなどのオケージョン別でも選べるので、イベント時には使い勝手が良さそう。

03.
FYTSO

2015年からサービスを開始。アイテムの平均価格は50ドル(約5,000円)から。アスレチックウエアやギアを専門に扱っていて、届くアイテムはスポーツブラにウエア、シューズまで。「アンダーアーマー」や「NIKE」、ライフスタイルクロージングブランドの「prAna」などを届けてくれます。色の変更などにも対応しているほか、もし返品したい場合はボックス到着後3日以内に送り返せばOK。欲しいものにだけお金を払うシステムです。

それだけではありません、健康的なライフスタイルを提唱するウエブマガジンを展開していて、30分間のシンプルなエクササイズやヘルシーな食べ物、フィットネスガジェットなどを紹介するなど、コンテンツも豊富。

04.
allure BEAUTY BOX

2015年にスタートした、アメリカのビューティマガジン「allure」のボックス。月15ドル(1,500円)でエディターが選んだ化粧品サンプルを5〜6種類送ってくれるというもの。「BOBBI BROWN」や「PHILP B」、「juice BEAUTY」など有名ブランドのアイテムが入っているのが美容雑誌らしいところ。

ここからは、メンズ用サービスも紹介していきましょう。

05.
Bombfell

2011年からビジネスを展開。1アイテムの平均価格はだいたい89ドル(約9,000円)。デリバリーは基本月1回で、取り扱っているブランドは「Grayers」や「Ben Sherman」、「Original Penguin」など。届いたら10日間試して、欲しいものにだけお金を払い、そのほかは送り返すという仕組み。

FacebookやLinkedInなどのSNSからソーシャルデータを分析し、その人に合ったフィット感やスタイルをシステム的に提案、最終判断は人のスタイリストが行うというテクノロジーがユニークなポイント。実際にサービスを利用している人のレビューが豊富なのも安心です。

06.
Manpacks

2009年創業した、アメリカ初の男性必需品サブスクリプションサービス。

月1回の配送で商品は15ドル(1,500円)から。男性のベーシックアイテムと言えるTシャツや靴下から、シャンプーやソックス、デオドラントにコンドーム(!)まで、生活必需品を送ってくれます。

ワンアイテムにこだわった専門サービスも!

07.
Sock Panda

2011年スタート。月1足12ドル(約1,200円)から。日本へは送料込みの15ドル(約1,500円)で対応してくれます。白と黒ばかりの靴下に飽き、カラフルでユニークなデザインを自社開発しているのだそう。

そのデザインは、サメと恐竜が戦っているものや、ブルー地にピンクやイエローのドットがあしらわれたもの、モンドリアン柄など、かなり個性的。85%ペルー綿を使用するなどクオリティにもこだわりが見えます。

3歳の子どもから大人までのサイズを用意していて、男女ともにサービスを提供。面白いのは、どんな柄が送られてくるか、商品が届くまでわからないところ。もちろん大まかな好みとして「スタイリッシュ」「大胆」などのチョイスはできますが、Sock Pandaが選んだものが毎月届くのだそう。もし気に入らなかったら交換もOK。派手な靴下は会話のきっかけになるかも?

日本での展開は?

ファッションサブスクリプション、新しいスタイルや組み合わせを試したりする楽しさがありますよね。しかもプロのコーディネートなら安心。「クールビズで何を着たらいいかわからない」という男性も多いようですが、そんな時このサービスは強い味方となりそう。

日本ではmixiなどがサービス展開に乗り出しています。ノイエジークが手がける「airCloset」は、設立1年半で会員数が約8万人を超すなど、予想を大きく上回る結果に。これからの成長が期待できる分野となっていきそうです。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。