もうイライラしない!信号システムに新技術

「この道通る間、全部の信号に引っかかってる……」

先を急いでいる時はもちろん、楽しいドライブでも気分が下がってしまう、この“信号のタイミング悪すぎ問題”

どうしようもないと思っていたこの問題だが、世界から消え去るかもしれない。豪州のメディア『Mirage.News』が、これを解決する画期的な技術の開発を報じた。

それは、ニューサウスウェールズ土木環境工学大学院のヴィナヤック・ディクシット教授による「リアルタイムで交通渋滞を考慮する」交通信号技術だ。

 

現在の交通信号システムの問題点

ディクシット教授は「信号から次の信号までの距離」と「それまでにかかる運転時間」がシステムに考慮されていないことに着目。

彼は従来の交通信号システムについて「各交差点に青信号が割り当てられるタイミングと、頻度を決定するセンサーに大きく依存している」と語った。

交差点のたびに赤信号で止まらなければならない事象は、なぜ頻発するのか?

そう、原因は単純明快。「信号機が切り替わるタイミングが不適切だから」だったのだ。

画期的な解決策とは

信号機は元々、センサーやカメラなどのテクノロジーを利用して、交差点内の車両や人の動きに基づいて異なる信号を送るようにプログラムされている。

しかし、データ使用のコストなどの要因によって、こういったプログラムは特定の区域に限定して導入されていたのだ。

ディクシット教授は、GoogleマップやAppleマップなど、モバイルナビゲーションアプリの有効活用が、この状況を改善するのに役立つと考えた。

アプリが読み込む交通量のデータを取り入れることで、コストを抑えつつ、信号が切り替わるタイミングを適切に管理することができるというわけだ。

いざ、実験!

教授とチームは、交通量の多い道路として知られるインドとインドネシアの30か所の交差点で、実地実験を敢行。

これらの交差点に、交通データを取得し、それに基づいて青信号を割り当てるようにプログラミングした装置を設置。この装置には、Googleから提供される情報が5分間隔で送信されていた。

その結果、交通データの遅延が最大37%減少し、適切なタイミングで信号機が切り替わるようになったのだ。

この実験結果によって、同チームはクラウドソースのデータを使用することで、交通渋滞が軽減されることを証明した。

ディクシット教授は「この技術は、現在の交通管制システムと比較してコストを大幅に削減でき、メンテナンスも少なくて済む」と述べている。

さらに、渋滞が緩和されるため、ドライバーが通勤に費やす時間が減り、自動車の排気ガスも8%減少するという。

ディクシット教授は、この技術の導入は「渋滞を緩和し、道路利用者の運転体験を向上させるための最初のステップにすぎない」と述べた。

使用されるデータについてもさらに研究が必要とのことで、今後の活躍にさらに期待が高まる。

Top image: © KenSoftTH/Shutterstock.com
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