【賛否両論】遺伝子操作された「蚊」で、デング熱を撲滅する計画

外務省の報告によれば、2015年1月ブラジルにおけるデング熱の感染者数はサンパウロ州だけで17,612人。前年度とくらべて8倍以上に増加したこともあり、州内の都市からは緊急事態警報が発表されてされていたほどだ。

そんな状況から、ブラジルでは遺伝子操作された「蚊」を放つ計画が進められている。英・科学誌「New Scientist」の記事によると、この方法により、英国領ケイマン諸島やブラジル・ジュアゼイロ州で蚊の生息数を約90%減少させることに成功したと報じられている。

オスのGM蚊は、
幼虫を死滅させる

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英・バイオテック企業Oxitec社の生み出した「GM蚊」は、メスと交尾することで新たに生まれてくる幼虫が蚊に成長する前に死滅させることができるという。

同社のプレスリリースには、ブラジル・ジュアゼイロ州で6ヵ月間にわたり行われた実験で、蚊の生息数を95%減少させた事例が発表されている。その効果は絶大だ。
さらに、フロリダ州で新たな実験を行うために米国食品医薬品局(FDA)の認可を待っており、承認されれば数ヶ月以内に実験が開始される。

フロリダ州住民からは
実験中止を訴える声も

デング熱の対応策としては大きな効果が見込めそうだが、この計画には反対意見も多い。

世界最大のオンライン署名プラットフォーム「Change.org」には、遺伝子操作された蚊を放つことによる環境リスクを不安に思う人々のが寄せられている。およそ16万人からの投票が受け付けられており、その数は決して無視できるものではない。

フロリダはデング熱による感染者数も落ち着きを見せており、既存の対応策が機能していることを指摘する声や、第三者機関による実験の効果や安全性の検証がなされていないこと、また遺伝子操作された蚊による、他の自然動物への影響を危惧する意見もある。

そんな一般の人々の意見とは反対に、科学者らの見解はとても前向きだ。Fox Newsにはフロリダ医療昆虫学研究室のPhil Lounibos氏のこんなコメントが掲載されている。

「私は科学的には問題ないと思っています。“GM蚊”は、確実に蚊を殺すことができるでしょう。しかし、遺伝子組み換えの抱える頭の痛い課題は、一般の人々の理解にあります。もしも、ネガティブな印象を持たれてしまえば、それを無視して先に進むことはできないのですから」

Reference:New ScientistChange.org , 外務省 , Fox News
Licensed material used with permission by Oxitec

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