ウンチはそのまま大気圏に?NASAが公開した「宇宙飛行士の生活」が衝撃的
2015年9月。「1年計画」に挑戦している宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで生活を始めてから半年ほどが経ちました。
以下の画像は、長期間宇宙で生活するってどんな感じ?という疑問に対してNASAが記した予測込みの説明書です。興味のある人はチェックしてみては?
宇宙での生活って
どんな感じ?
01.
日の出・日の入を
計10,944回見る!
この1年計画は342日間行われる予定ですが、通常私たちが地球で見る日の出と日の入りの回数は1日2回なので計684回になります。しかし、彼らが生活をしている国際宇宙ステーションの周回速度は時速約28,000kmと超高速!その結果、日の出と日の入を見る回数は1日に32回にもなるのだとか。
ケリー氏がTwitterにアップした、宇宙からの日の出画像も話題になりましたが、うらやましいほどきれいですよね。
#GoodMorning to those in the western #USA. Looks like there's a lot going on down there. #YearInSpace pic.twitter.com/ZeabnHFPFJ
— Scott Kelly (@StationCDRKelly) August 10, 2015
02.
年間で必要なトレーニングは
「700時間」
宇宙といえば無重力。やっぱり意識的にトレーニングをしないと体がどんどん弱ってしまいます。 長期間にわたる宇宙生活において、骨や筋肉、心臓を強く保つためには、年間700時間以上に運動が必要になるそう。 1日に換算すると約2時間ほど。実際どんなトレーニングになるのでしょうか。
03.
730リットルの「尿と汗」を
飲用料として再利用!
国際宇宙ステーションにいる間に再利用して飲む「尿と汗」の量は、730リットルにも及ぶそうです。ケリー氏がTwitterに投稿した「尿を再利用して淹れたコーヒー」の画像は話題になりました。結構おいしいのだとか。
#Recycle Good to the last drop! Making pee potable and turning it into coffee on @space_station. #NoPlaceLikeHome pic.twitter.com/My49c1ACMp
— Scott Kelly (@StationCDRKelly) April 22, 2015
04.
「383」の実験に参加
宇宙で生活するとどうなるのかをいろんな角度から検証するためには、多くの実験への参加が必要になるようです。いくつかはノーベル賞受賞者による実験も含まれているそうです。
05.
体に受ける放射線量は
LAからNY間を
5,250回飛んだ時と同じ
宇宙線からの放射線の影響は、地上にいるとほとんど影響を受けないと言われていますが、航空機に乗っている時は地上よりも受ける線量が増します。
もちろん宇宙にいるとなれば、その被曝量は多くなるのだそう。
06.
ウンチが流れ星になる!?
ちょっと汚い話かもしれませんが、彼が年間でする大便は計80キログラムにも及ぶ計算。しかもその処理方法は、大気圏へ落として燃やしちゃうのだとか!NASAのコメントにイタズラ心が伺えます。
「ケリーのウンチは、大気圏でシューティングスターのように燃えます。あなたのウンチはシューティングスターのようにはなれません」
その他にも、年間1,000キロのランニングや、足もとから頭まで2リットルほどの流体がのぼるなど、宇宙にいるとどうなるかは様々。詳しい健康状態の変化に関しては1年経った後のお楽しみ。一体どんなデータが集まるのか気になりますね。
NASAの宇宙飛行士、ケリー氏からはこんなコメントが。
「このミッションの重要な点は、科学的な基盤をもとに私たちを1年間宇宙に送ることにあると思います。そこで集まったデータは、いつか私たちが長期間宇宙で生活し火星へと旅に出るための重要な学びとなるでしょう」
Reference:NASA
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