「生命居住可能な惑星」が新たに発見。その距離たったの14光年!
2015年12月16日、豪・ニューサウスウェールズ大学研究チームの天文学者たちが、生命が居住できる可能性をもったハビタブル惑星を新たに発見した、と発表。地球からの距離は14光年。天文学的には目と鼻の先です。
生命が存在できるかも
新たな惑星が発見!
ニューサウスウェールズ大学WEBサイトによれば、このたび注目が集まっているのは、赤色矮星(せきしょくわいせい)「Wolf 1061」を周回する3つの惑星のうちのひとつ「Wolf 1061c」。チリにあるラ・シヤ天文台から、ヨーロッパ南天天文台の大型望遠鏡で観測した結果、岩石質の地球型惑星である可能性があるそうです。
研究をリードするダンカン・ライト博士はこう語っています。
「この発見の面白いところは、とても穏やかな星だという点です。多くの赤色矮星には、X線放射や太陽フレアの1万倍にもおよぶ爆発"スーパーフレア"があり厳しい環境がほとんどでした」
研究に携わるロブ・ウィッテンマイヤー博士は「大気を詳しく調べられるかもしれない」とコメント。ですが、気になるのはそこに人間が住める環境があるのかどうか…。
人間は住めるの?
「KTVQ」によれば、ライト博士はその可能性についてこう付け加えています。
「決して快適とは言えないでしょう。重力が1.8倍あるため、岩石質の惑星だとすれば恒星に面した場所はとてつもない高温にさらされることになり、光が当たらない部分はとても寒くなります。
ただ、銀河には500億の赤色矮星があります。そして、その半数ほどはより小さいもの。あと20年もすれば、この銀河に他の知的生命体がいるのかどうか、もっと多くのことが分かるはずです」
このたび発見された惑星「Wolf 1061c」は、これまでに見つかっているハビタブル惑星の中でも最も地球から近い距離にあるもの。これまで以上に詳しい調査ができるかもしれません。