【カゼ薬、胃腸薬、目薬】かえって体を悪くする!?「薬」の知られざる真実

カゼをひいた、胃が痛い、目が疲れた…そんなとき私たちは「薬」に頼ります。誰もが当たり前に行っている行動にも、実は、デメリットが潜んでいる可能性もあるそうです。宇田川久美子さんの著書『薬を使わない薬剤師の「やめる」健康法』(光文社)より、6つの例を紹介したいと思います。

01.
カゼ薬はかえって
カゼを長引かせてしまう?

突然ですが、カゼを治す薬はありません。カゼのほとんどはウイルス感染によるものですが、それを退治する薬はないのです。薬に入っている成分はあくまで「咳止め・鼻水止め・熱冷まし」であって、「咳治し・鼻水治し・熱治し」ではありません。カゼを治すのは、私たちに備わった自然治癒力なのです。

そもそも、咳や鼻水は、身体がウイルスを排除しようとして起こる免疫反応ですし、熱が出るのは、ウイルスと闘うのに有利な態勢を整えた結果です。それなのに、無理に止めてしまったら、どうでしょう。ウイルスを身体の外に排出できず、増殖も抑えられず、免疫力も低下します。その結果、かえってカゼが長引いてしまうのです。

02.
痛みや熱は
危険を知らせる「身体の声」

いつもカバンの中に解熱鎮痛剤を入れて持ち歩いている、という人が大勢います。私たちがすぐに解熱鎮痛剤を飲むのは、痛みや熱が「いけないこと」「悪いもの」という思い込みがあるからでしょう。

確かに、効率重視の現代の生活では、痛みや熱は抑えるべきもの。しかし、痛みや熱は、私たちに危険を知らせてくれる「身体の声」です。「これ以上無理をすると、大変なことになりますよ」という警告です。「痛みをとめなきゃ!」と思うのではなく、「ああ、こうすると痛みが出るんだ」と考えてみる。熱が出たら「あ、39度も出た。頑張ってね、私の身体」と励ます。「これで、毎日何千個も生まれているというがん細胞も死滅する!」と喜ぶ。そんな風に頭を切り替えるとよいのではないでしょうか。

03.
ストレス自体をなくさないと
胃痛の治療にはならない

胃腸薬というのは、胃もたれや胃痛などの症状を抑えるだけで、原因を解消してくれるわけではありません。ストレスが原因で胃酸の分泌が多くなり過ぎたり、胃の粘膜が荒れたりしているなら、ストレス自体をなくさないと胃もたれや胃痛の根本的な解決にはならないのです。

また、胃腸薬の多用は別の問題を引き起こします。胃酸の分泌を促すタイプは、飲み続けているうちに、それがないと胃酸が出なくなってしまいます。また、胃酸を中和したり分泌を抑えたりするタイプは、有害物質を無毒化できなくなる、という問題があります。

胃には異物に強烈な酸を浴びせて、消毒する役目があります。その酸を出なくしてしまうと、有害物質が入ってきても消毒することができずに胃や腸がダメージを受け、さらに体全体に影響が及ぶ危険性があるのです。

04.
湿布の鎮痛成分は
「経皮吸収」される

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慢性的な肩凝りや腰痛に悩まされていて、毎日のように湿布を貼る人がいます。お年寄りで「一度に10枚ぐらい貼る」という人もいるほどです。

湿布は外用薬ですし、患部に直接貼るため、そこにだけダイレクトに効いているような気がしますが、決してそうではありません。「経皮吸収」といって、皮膚から成分が吸収されて血流に乗って身体中を巡ります。大量に貼れば、外用薬であっても内服薬と同じ作用を及ぼすのです。

たとえば、湿布を慢性的に使用しているために、胃を痛めている人がいます。これは、湿布に含まれている消炎鎮痛剤が胃を荒らすからです。胃に痛みや不快感があっても、まさか湿布のせいだとは気づかないでしょう。

05.
傷の消毒液は
免疫細胞まで殺してしまう

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ケガをしたときに、傷口を消毒します。でも実はこれ、逆効果なのです。なぜかというと、消毒薬はバイキンだけでなく、傷を治すために身体が出した免疫細胞も殺してしまうから。かえって治りが遅くなるのです。しかも絆創膏を貼ると、ガーゼが免疫細胞を含んだ体液を吸収して、傷口が乾燥してしまいます。

したがって最近は、擦り傷や切り傷、軽いヤケドなどは、砂やホコリを水でよく洗い流し、その上にラップをかけるのが正しい手当とされています。ラップをかけるのは、免疫細胞をたっぷり含んだ体液をその場に留めるため。ガーゼや包帯のように、体液を吸収してしまうことがありません。これを「湿潤療法」と呼びます。要するに、自分自身の自然治癒力で傷が治るのを待つわけです。

ところが今でも、病院によっては傷口を消毒して、抗生物質を塗って、包帯を巻くところがあります。もし、ひどい傷でないなら、ご自身で湿潤療法を試してみて下さい。治りの早さに驚くと思います。

06.
ドライアイ対策の目薬が
ドライアイの原因に!?

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目薬を頻繁に差す人がいます。製薬会社も「デジタル疲れに効く」とか「角膜修復・保護成分最大濃度配合」「つらい眼精疲労に」などと、あの手この手で訴えかけてきますし、差せばそのときは爽快感が広がります。

ただ、頻繁に目薬を差すと、ドライアイがよけいひどくなってしまいます。というのは、人の身体は何かを外から補い続けると、自分でそれを作らなくなってしまうからです。

目が乾くのは「目を酷使していますよ」とか「ストレスが溜まっていますよ」「生活習慣がよくありませんよ」という警告だと思いましょう。すると、解決法が見えてきます。加湿器を使う、夜はできるだけ早めに寝る、適度な運動をする、野菜や果物、豚肉などをきちんと食べてビタミン不足にならないようにする、といった生活が大事です。

薬を使わない薬剤師の「やめる」健康法
コンテンツ提供元:光文社

宇田川久美子/Kumiko Udagawa

一般社団法人国際感食協会理事、㈲ユアケー代表取締役、薬剤師・栄養学博士(米AHCN大学)、NPO法人統合医学健康増進会理事。医療の現場に身を置きながら、薬漬けの治療法に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」をめざす。感じて食べる「感食」・楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。

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