「キヤノン」が不正な写真の利用を防ぐデータベース「Truthmark」開設

カメラメーカー「キヤノン」と北欧を拠点にするPR会社「Uncle Grey Copenhagen」が、不正な写真の使用や誤用を防ぐことを目的とした写真データベース「Truthmark」を開設。

昨今、SNSを中心としたフェイクニュースが大きな問題になっているが、世界中の写真の誤用を減らし、真実を保護することで民主主義を保証する狙いがあるようだ。

データベース上では、写真家が著作権を持つ画像に対して、写真のコンテクスト(文脈)に関するドキュメントも添付することができる。写真とその情報は一つのファイルに統合されて暗号化。画像の信憑性を確認したいというジャーナリストは、データベースから検索して、写真の内容を調べることができるという。

また、写真の検索にあたっては、デジタル指紋技術が使用され、画像の改ざんがあった場合でもオリジナルの画像を特定できるように設計されているようだ。

© It's Nice That/Vimeo

先日公開されたデータベースのプロモーションビデオでは、“新型コロナウイルスがノルウェーでは発生していない”という虚偽の情報を裏付けるために、空室となったノルウェーの病院の写真が利用された例が取り上げられている。

膨大な情報があるSNSにおいてすべてを管理するのは難しいかもしれないが、こういった取り組みが続くことで、少しでも歯止めをかけることができるかもしれない。

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