ポール・マッカートニーが、直々に手紙を送りつけスターバックスに物申す!

先日、スターバックスCEOであるケビン・ジョンソン氏に一通の手紙が届いた。 

その内容は、「アメリカのスタバが徴収しているヴィーガンミルクへの追加料金を廃止してほしい」という旨で、なんとあのポール・マッカートニーから送られたものだという。 

スタバのヴィーガンミルクを巡っては、およそ十年に渡ってアクティビストやセレブから追加料金の廃止を求める声が挙がり、活動が行われてきた。 

この一つとして「動物の倫理的扱いを求める人々の会(=PETA)」によるキャンペーンが開かれており、ポールの手紙はこれを支持したもの。 

スタバ誕生の地、シアトルでのコンサートを控えてのことだった。

© PaulMcCartney/Twitter
 

 また、このタイミングでの発信にはもう一つ、現CEOのジョンソン氏が任期を終える直前であるという意味もあるそうで。 

ジョンソン氏率いる経営陣は、かねてよりコーヒーチェーンにおける乳製品の影響を訴えていたため、彼がCEOである間に動き出してほしいと思ったのだろう。 

同氏は返答として「スターバックスが2030年までに持続性のある企業になるために、代替ミルクは重要なソリューションとなります」と述べていることからも、この要請に前向きであることが伺える。 

2020年に行われた監査では、乳製品がコーヒーチェーンのカーボンフットプリントのなかで占める割合は、最も大きいという結果も出ており、今後さらなる変化が必要になることは間違いない。 

真に環境を心配するならば課金などをせずに多くの人が利用できるようにしてほしいところだが、企業利益を無視はできない。 

世界が抱えるこのジレンマを乗り越えることができるのか、ジョンソン陣営の“最後の仕事”に期待したい。 

Top image: © Bryan Bedder/Getty Images for SiriusXM
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