生物多様性の保全に、早急な対応を【研究結果】

4月19日、イギリスの学術雑誌『Proceedings of the Royal Society B』にて、生物多様性に関する研究論文が公開された。

これには今すぐに生物多様性の保全をしなければ、2030年までの目標を達成できない可能性が高いと記載されている。

そもそも2030年までの目標とは、2022年12月に196ヶ国の間で合意された「2030年までに地球上の陸域、海洋・沿岸域、内陸水域の30%を保護する」というもの。研究者らは今のままの対応では、これを達成するのは難しいと述べている。

気候変動などの生物多様性に対する影響は、すぐに出るのではなく、数年から数十年遅れて出るためだ。

ちなみに、研究者は、地球上に暮らす600種類以上の鳥類と哺乳類の個体数の増減傾向をリサーチし、「大型哺乳類や鳥類には最大40年遅れて影響が出る」ともコメントしている。

生物多様性が危機にさらされ続ければ、ゆくゆくは人間の生活にも影響が出てしまう。手遅れになってしまう前に、一人ひとりが行動を起こしたいものだ。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。