もっとも多く口論が生まれる場所、それはまさかのキッチンでした

家の中でもっとも口論が展開される場所は……。

誰が先にシャワーを入るかで揉めそうなお風呂でもなく、誰がチャンネル争奪戦に勝利するかが決まるリビングでもなく、実はキッチンなんだって!

米国最大の建築プラットフォーム「Resi」は、「幸せな家の科学」と題した調査を依頼し、私たちが住んでいる場所について本当はどう感じているのかを調べるため、2005人を対象に世論調査を行った。

調査によると、家族間の対立をもっとも生む部屋はキッチンで、回答者の15%が家族や同居人との問題を引き起こしていると答えている。

そのうえ、キッチンでもっとも社交を楽しむと答えたのはわずか7%で、65%がリビングルームを、人と過ごすのにどこよりも好きな場所として選んでいる。半数以上(54%)がリビングルームがいちばんリラックスできると考えているのに対し、くつろぐ場所としてキッチンを選んだのは、わずか4%にとどまった。

また、4分の1(25%)が、家の中のすべての部屋の中でキッチンを「どこよりも改善する必要がある」と答えており、この数字は、「より一般的に家に不満がある」人の間では3分の1(36%)に跳ね上がる。さらに、36%が家の中でメンテナンスがもっとも必要だとの回答も。

レジの共同設立者兼CEOのアレックス・デプレッジはこう述べている。

「キッチンがこれほどまでに不満の根源となっているのは、キッチンが私たちにとってどの空間よりも大切な部屋だからです。一日の始まりと終わりをキッチンで過ごし、子どもたちに食事を与え、おもてなしをする、まさに私たちの存在と健康の中心なのです」

デプレッジは続けて、「理想的なキッチンには適切な計画と投資が必要です」と、キッチンの実用性とデザイン性を両立するのは手間がかかると指摘する。

キッチンは難あり?

アメリカ留学経験のある筆者が、ホームステイ先のキッチンでカルチャーショックを受けたことが1つある。それは、大きい食器洗浄器がシンクの下に内蔵され日常的に使用されていたことだ。家事に効率を求める彼らのライフスタイルに関心したことを覚えている。

どの家にお邪魔しても食器洗浄器の存在は当たり前だったため、誰が食器を洗うかなどで争うことはなかなか考えられないが……。

あ、でも、食器洗浄器だけの力では落とせない汚れもあるわけだし、問題は考えればいろいろ思いつく。日々の食事を作るだけあって、衛生面にも気をつけないといけないし、機能性にも、そして家の一部としてデザインにもこだわるとなると、確かに不満は多くなりそうだ。

当然ながらキッチンには刃物も置いてある。口論の行き過ぎには気をつけたいところだ。

 

日本はどう?

一方、日本でもキッチンは日々の生活に需要な役割を果たしている。そんななか、アメリカと日本では“お風呂文化”に違いあり。

アメリカ人はシャワーだけで済ませることが普通だが、日本人はお湯に浸かって疲れを取る習慣があるため、誰が先にお湯に浸かるかで喧嘩しちゃうかも……。もしかしたら日本のおうちでは、お風呂がもっとも口論を生むかもしれない。

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