世界初、そして人類初!「木の酒」生産に挑む国産プロジェクト

木を粉砕し、そのまま発酵・蒸留し作り出したまったく新しいお酒が生まれる。

世界初となる“木の酒”の生産販売に挑戦するプロジェクト「WoodSpirits(ウッドスピリッツ)」について、廃棄素材を使用したスピリッツの生産や、再生型蒸留所を運営する蒸留ベンチャー「エシカル・スピリッツ」が製造に向けた新たな蒸留所の建設を発表した。

製造する“木の酒”とは、これまでにもあった木の樽で熟成したお酒や、木のオイルを注入したお酒などではない。

特殊なミキサーで木材を天然水とともに微粉砕、ピーナッツクリーム状(スラリー)にすることで、酵母が木材を分解、発酵できる状態にする技術を活用し、木そのものを発酵・蒸留して生みだす新たなお酒だ。

©エシカル・スピリッツ株式会社

「WoodSpirits」プロジェクトでは、原材料として森の間伐の際に生まれる「間伐材」などの未利用資源を活用。

国土の約7割を森林が占める森林大国・日本において、木に“お酒の原料”としての新たな価値を与えるとともに、森林・林業・木材産業に新たな循環を生み出していく。

©エシカル・スピリッツ株式会社

この“木の酒”の生産販売へ向けたチャレンジを担うべく新たな蒸留所の開発を予定し、茨城県つくば市の小学校跡地(旧作岡小学校)建設するという。廃校舎の利活用は「エシカル・スピリッツ」の理念である “Starring the hidden gem(隠れた才能をステージへ)” の考えにも合致するそうだ。

そして、新たな蒸留所の建設とともに製造が推進されるのと並行して、同プロジェクトは“木の酒”の味わいや嗜好性を高めるべく、レシピの研究開発を行うフェーズに入っていく。

©エシカル・スピリッツ株式会社

2023年10月8日(木の日)には、「エシカル・スピリッツ」が現在運営する東京・蔵前の「東京リバーサイド蒸溜所」にて、初の一般向け試飲会を開催。参加は抽選となり、専用フォームから今月末9月30日(土)までの応募受付を行い10名が招待されるとのこと。

穀物、果実、蜂蜜や樹液など、さまざまな発明がされてきたお酒造りの歴史に生まれる新しい“木の酒”。その創成が楽しめるのは令和のいましかない。

©エシカル・スピリッツ株式会社

『WoodSpirits』
【公式プロジェクトページ】
https://woodspirits.ethicalspirits.jp/

Top image: © エシカル・スピリッツ株式会社
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