障がい者の雇用創出へ「ロボット遠隔操作カフェ」に期待

障がい者の雇用拡大を目指す新プロジェクトとして、自宅にいながら遠隔操作でコーヒー提供を行う「ロボット遠隔操作カフェ」が誕生するかもしれない。

非就労障がい者は、国内だけでも356万人にのぼると言われており、コロナ禍でテレワークなどが主流になったとはいえ、まだまだ状況は難しい。とくに飲食業は一般的にはテレワーク不可能との認識をもたれている。

その難題にチャレンジしているのが、「モーションリブ株式会社」と「株式会社ベルシステム24」。ベルシステム24による「障がい者が運営するカフェ」の知見をベースに、モーションリブが独自開発した「リアルハプティクス」という機能を搭載したロボットを使用する。

以下、画像をご覧いただきたい。

©モーションリブ株式会社

この機能は、力加減を伴う遠隔作業や物の物理特性をデータ化した感触再現など、力加減や感触の硬軟を自在に操ることができるというもの。

これによって触ったものの“感触”を遠隔でロボットに伝えることで、自室にいながらカフェでコーヒーを提供することが可能となるようだ。

ベルシステム24 がコーヒー豆の挽き方や淹れ方といったコーヒー提供までの各工程のレクチャーと、障がい者向け作業システムの設計・構築サポートをおこない、それをモーションリブの技術で遠隔地から店舗のロボットに反映させる──。2社のノウハウをうまくミックスさせたプロジェクトといえるだろう。

「ロボット遠隔操作カフェ」は、2024年夏のフィールドテストを経て、2025年に本格実施を予定。成功すれば、障がい者雇用の新たな可能性が広がりそうだ。

Top image: © モーションリブ株式会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。