EVの欠点を取り除け!「走るだけで充電できる」高速道路がついに開通

インディアナ州にて、世界で初めて「走行中にEV自動車を充電できる高速道路」が誕生する。

充電できる高速道路──順を追って説明しよう。

当初、"100年に1度のエネルギー改革"と評され、現在も普及が進んではいるEVだが、航続距離の短さや充電に時間がかかること、充電スポットの少なさなど負の面がこれまでずっと指摘されてきた。

そんななか、2018年、化石燃料を使わない交通インフラの構築を目標とするスウェーデンが、EVを運転しながら充電できる「電化道路」を開通。これは道路に敷設されたレールと車がアームで結ばれ、走行するとレール上からエネルギーが供給される仕組みだ。

その後もインド・ドイツ・イスラエルなど、世界各所でワイヤレスEV充電技術の研究が進められてきた経緯がある。

話を戻して本題に。

「Indy Star」誌によると、推定1100万ドルの予算がかけられたと言われる今回の電化道路は、インディアナ州・パデュー大学とインディアナ州交通局による共同プロジェクトによるものらしい。

彼らが設計したのは、送信コイルを取り付けた特別なレーンから車両の下に取り付けた受信コイルに向けて電力を送るというシステムらしい。聞けば、置くだけでスマートフォンを充電できるワイヤレス充電器にどこか似ている。

先に紹介したスウェーデンの事例との違いが分かりづらいが、本プロジェクトはより高度な電力レベルを必要とする高速道路上での走行速度で車を走らせつつ、大型電気自動車と乗用車どちらも充電することを目的としているようだ。

彼らは2025年夏の運用開始から今後数年間にわたってテスト運用と研究を進めていく予定で、将来的にはインディアナ州間高速道路の一部電化に加え、EVの欠点を取り除いていくことを施策している。

アメリカが“EV普及”にこだわる理由

アメリカがここまでEVの普及にこだわる背景には、サステイナブルな都市開発へと大きくシフトチェンジしたい狙いがうかがえる。

「2030年までにアメリカ国内で販売する新車の50%以上を電動化する」目標を掲げている同国において、EV普及に伴っていやが応でも交通整備を進めていく必要があったのではないだろうか。

アメリカ全土で環境意識が高まり、改革が起きている現在。自動車大国の先導的な取り組みがどのようにグローバルへと波及していくのか、注目していきたい。

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