太陽と風をエネルギーに変換する。イタリアの「高速道路」のデザインがカッコよすぎて話題に

高架橋の柱と柱の間に見える時計の針のようなものがついたいくつもの丸い穴。かなり奇抜なデザインだが、それだけではない。その機能性に注目だ。

「Solar Wind」と名前のついたこの橋は、高架橋ならではの環境を活かし再生可能エネルギーを生める。橋といえば、常に日光にさらされている場所。さらに、横風が問題になることもしばしばある。高速道路などで風を理由に通行止めになることもよく耳にする話だ。

しかし、それは裏を返せばそれだけ強いエネルギーを日々受け続けているということでもある。その力を利用しようというのがこの橋のコンセプト。

太陽光と風力を
エネルギーに変える橋

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時計のように見える丸い穴の数々は全て風力タービンになっており、横風の力を電力へと変えられる。さらに、橋の上の路面には、アスファルトの代わりに強化プラスチックでコーティングした太陽光パネルを埋め込んで発電する。これにはアメリカで開発が進められている「Solar Roadways」を使用。

この2つの機能によって生まれるエネルギー量は、予想以上に大きい。

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想定されているのは、イタリアの都市BagneraとScillaを結ぶ20kmの道。このシステムで発電を行うことができれば、太陽光だけでも年間1,120万kWhもの電力を生め、26機設置される予定の風力タービンでは、年間3,600万kWhものエネルギーを生み出せる計算。

ちなみに、経済産業省による2014年度の日本の家庭の平均電力使用量は1世帯あたり年間4,432kWh。つまり、この高架橋から生み出されるエネルギーで、10,000世帯以上もの年間電力使用量を賄える。

さらに、橋自体の機能だけでなく、路上の脇に遊歩道を設置することで利用者や周辺の住民にも配慮がなされている。
ドライバーは遊歩道で休憩しながらそこからの美しい景色を楽しみ、地元でとれた新鮮な野菜やフルーツを食べることも魅力のひとつになる。そうなれば、地産地消を促せる。

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この独創的なデザインとアイデアを提案したのは、イタリアのデザイナーFrancesco Colarossi氏、 Giovanna Saracino氏、そして、Luisa Saracino氏の3名によるデザインオフィス「COFFICE」。

オンラインコンペティション「Solar Park South」で第2位を勝ち取ったが、その斬新な見た目のみならず、見た目以上の機能的魅力で、多くの人々の注目を集める結果となった。

Reference:経済産業省
Licensed material used with permission by COFFICE ARCHITECTURE Francesco Colarossi and Luisa Saracino

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