「囚人VSハーバート大生」が討論大会で対決。結果はまさかの・・・

2015年9月18日、米・バード大学の近くにあるディベートクラブにハーバード大学のチームが招待されました。彼らはアイビー・リーグ(ハーバードを含む世界トップクラスの優秀な学生が集まった私立大学8校からなる連盟)のナショナルディベートチャンピオンシップで過去に4戦3勝を誇った優秀な学生たちです。

が、そこで注目を浴びたのは、ニューヨーク州の刑務所にいる受刑者で構成された囚人チームでした。

ハーバード大学の学生たちに
囚人チームが勝利!

This weekend, three members of the HCDU had the privilege of competing against members of the Bard Prison Initiative's...

Posted by Harvard College Debating Union on 2015年9月20日

勝利をおさめたのは「Bard Prison Intiative」というバード大学の教育を受けられるプログラムに参加中の囚人チームです。ハーバード大学のチームはSNSにこんなコメントを投稿しました。

「負けたことを誇りに思うような並外れた知性と明確な弁舌を持った優秀なチームに出会いました。このイベントを開催してくれたバード大学とイースタン・ニューヨーク・コレクショナル・ファシリティに感謝します」

バード大学のディベート連合webサイトによれば、彼らはこれまでにもバーモント大学や陸軍士官学校のチームに勝利しており、決して今回のことが偶然というわけではないようです。そのスキルの正体とは一体…。

情報へのアクセスが限られた中
毎日食堂で討論

Bard Prison Intiativeで行われているプログラムが特別なのでしょうか。しかし、The Wall Street Journalによれば、刑務所内はインターネットも使用できず、本を読むにも許可を取る必要があり情報へのアクセスは決して簡単ではないのだとか。にも関わらず、チームのメンバーは受講した講義や貸し出しの本の情報を基に毎日運動場や食堂で討論の練習を重ねていたそう。

当の本人たちは、討論の前にハーバードの大学生たちを見て尻込みする様子を見せていたようですが、勝利には興奮したとコメント。The Washington Postには、ハーバード大学チームからのこんなメッセージが。

「予想外の視点から切り込んでくる彼らの発想には驚きました」

さらに、大会後には2時間ほどかけて討論の出来栄えの批評を行ったという囚人チーム。その意識の高さには驚かされます。

プログラムの影響により
再犯率も低下?

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The Guardianは、プログラムの学位を取得した囚人の出所後3年以内の再犯率が2%以下に留まっていることに着目しています。対して州全体の再犯率は40%。論理的な思考を促す訓練がその後の生活にも影響をもたらしているのでしょうか。

プログラムのディレクター、ケナー氏はこうコメントしています。

「更生が目的ではありません。他の大学の学生との交流を含め、所内の人と人との繋がりをより深めています」

映画化も!?

ディベートの様子は撮影されていたそうで、ドキュメンタリーとして映画化する予定もあり、その他にも版権についての問い合わせが殺到しているのだとか。

一部では大学教育を無料で提供することや受刑者が注目を浴びることに対して批判の声もあるようですが、討論の内容や話題への関心は高まっているようですね。

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