オックスフォード大「女子ラグビーチーム」が全裸になった理由

全裸でピッチに立つ女性たちは、オックスフォード大学の女子ラグビーチームです。もちろん、このまま試合に臨んだりはしませんが、彼女たちがこの姿でプレイしてるのには、ある深い理由がありました。鍛え上げられた肉体で、メンバーは何を訴えようとしていたのでしょう?

 摂食障害に悩む女性へ
ラグビー女子、ヌードで応援

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彼女たちが裸になった理由。それは、ある慈善団体へのチャリティカレンダー撮影のため。自分のスタイルや体重を気にするあまり摂食障害に陥った、同じ女性たちを支援する活動資金を得るために、2016年のカレンダーを作成したのです。
ピッチ上で、クラブロッカーで、さらには大学図書館内でも、鍛え上げられた肉体美を披露。スパイクとソックス以外すべて脱ぎ捨て、モノクロ写真の撮影に挑みました。

会長の熱意がチームに伝染
“One for all, All for one”

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このチャリティカレンダーを企画したのは、チーム会長のHelen Lumb氏だそうです。作成に踏み切った理由を「People」から問われ、会長はこう持論を展開しました。

「慈善団体のメッセージ“Beat”を体現しているのは、まさに私たち女子ラグビーチームだと思ったんです。女性の力強さや、自信、個性を表すのに彼女たちの肉体が、病気に悩む多くの女性たちを鼓舞できると直感的に感じました」

彼女の熱意は、チームメートへと伝染。「苦しんでいる時同じ女性のたちのために…」。
ラグビー精神を表す有名な言葉に“One for all, All  for one”があります。意訳すれば、「一人はみんなのために、みんなが一人のために」といったところ。よもや、そのスピリットで?かどうかは、定かではありませんが、チーム全員が裸のカレンダー作成に積極だったのは、確かなようです。

ただのヌード写真にしたくない
「ラグビーの魅力を伝えたい」

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さて、ヌードになる決意をした彼女たち。ですが、ただ裸を披露するというのではなく、ラグビー女子として、技術的に正確なものを押さえて欲しいと懇願。タックル、スクラム、ラインアウト、全て本番“さながら”…ではなく、まさに実践練習そのものをカメラマンが撮影してきました。そのため、撮影は長時間に及んだとか。

Daily Mail」が伝えるチームのキャプテンCarly Blissさんのコメントによると、どうやら撮影日はものすごく寒い一日だったそう。それでも「終始大コーフンだった」、と彼女が語るようにチャリティ目的のこのヌード撮影会を、非常に価値あるものと捉えているようです。チームビルディングにものすごくいい影響があったと答えています。

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12月10日に予定しているケンブリッジ大学との対抗試合に向けて、本格的な練習の最中。裸だけど、気を抜く訳にはいかなかったようです。

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試合前のルーチンセレモニー。チーム全員スタンド前に整列して撮影。

“体当たり”で作成したカレンダーは
日本からも購入可能

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ちなみに彼女たちの“体を張った”カレンダーは、一冊12ポンド(約2,200円)で販売され、そのうち一割がオックスフォード大学の慈善団体「Mind Your Head」に寄付されるそうです。もちろん、日本からも購入可能。

Reference:Daily Mail , People , Design Your Trust
Licensed material used with permission by Mark Barnfield

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