平井理央・舟山久美子・荒川静香が語る、「夢を見ること」の大切さ
「子どものころの夢は何ですか?」そう尋ねられたら、アイドル、歌手、漫画家、デザイナー……と、子どものころになりたかったものが次から次へと溢れてきます。でももし「今の夢は?」と聞かれたら……? きっと考えこんでしまう人が多いのではないでしょうか。
そんな夢を忘れてしまった大人の女性たちが、もう一度夢を見ることができるよう、後押しするイベント「SK-II DREAM AGAIN〜もう一度夢を見よう〜」が、2016年6月21日(火)に行われました。
大人になって忘れてしまった夢を見るということ
SK-IIは、「#changedestiny 〜運命を、変えよう。〜」をテーマに、人生を前向きに切り開く女性を応援するキャンペーンを展開してきました。そして、その第二弾としてスタートしたのが「SK-II DREAM AGAIN ~もう一度夢を見よう~」です。
いつの間にか夢を忘れてしまった女性たちに向けて、もう一度子どものころのように夢を描き、わくわくする気持ちを思い出してもらいたいというメッセージをこめたスペシャル動画を世界10か国で同時公開。それを記念しておこなわれたのが、今回のイベントなんです。
ステージには、トリノオリンピック金メダリストでプロフィギュアスケーターである荒川静香さんと、モデル、タレントとして活躍している舟山久美子さんが登場。司会進行はフリーアナウンサーの平井理央さんが務めました。
真っ白な衣装に身を包んだ夢を叶えた女性たち
渋谷パルコ前の特設ステージには、カラフルな椅子とカラフルなおもちゃが置かれ、見ているだけで楽しい気持ちになってくるようです。
初めにステージ上に登場したのは、司会進行役の平井理央さん。真っ白なシャツワンピースが上品でとても似合っていました。平井さんからSK-IIのキャンペーンやイベントの主旨について説明があったのち、ステージ上に荒川静香さんと舟山久美子さんが登場しました。荒川さんはキリッとした雰囲気の白のパンツスタイル、舟山さんは大人らしさと可愛さをあわせもつ白のワンピース姿でした。
平井:まずは荒川さん、夢についてひと言応援メッセージをお願い致します。
荒川:私は、子どものころからフィギュアスケートでオリンピックに出場したいという夢がありました。その夢があったからこそ、頑張ってこられたし、乗り越えられたことがあったので、大人になった今でも夢を持つことは大切だと思います。
平井:実際に夢を実現された荒川さんの言葉だからこそ、胸に響くものがあります。それでは、舟山さんもお願いします。
舟山:実は私がもともと描いていた夢はネイリストさんやヘアメイクさんという女性をキレイにする仕事だったんです。まさか、自分がこうやって表の舞台に立つとは思っていなかったんですが、神様が与えてくれたチャンスだと思って、日々一生懸命頑張っています。
子どものころから持っていた夢のひとつを叶えた荒川さん、そして思い描いていたかたちとは違うものの、チャンスをつかみ活躍している舟山さん。夢について語るその表情はとても明るくにこやかでしたが、きっとその裏には人知れぬ努力があったのだろうと思います。
今の夢は?と尋ねられたとき、なんと答えられるだろう
実は、今回のイベントの出演者は平井さん、荒川さん、舟山さんの3人だけではありませんでした。
平井:今日は夢について考えるために、夢を持てなくなってしまったこどもたちにお手伝いしてもらいます。
平井さんの呼びかけで登場したのは、3人の子どもたち。平井さんはそれぞれに「なりたいものは何ですか?」と夢について問いかけます。すると、子どもたちは口をそろえて「ありません」「なんでもいい」と答えたんです。なかでも8歳の女の子けいちゃんは「女優さんになりたいけど、無理だってわかってる」と、すでに夢を諦めてしまっていました。
平井:みんな夢を持てなくなってしまったようですね。そこで、今日は一般の女性に登場していただき、子どもたちがもう一度夢を見られるようにアドバイスをしてもらいましょう。
ここで、ひとりの女性が登場します。彼女の名前はエモトサナさん。カフェでアルバイトをしているという女性です。エモトさんはさっそく、夢を諦めてしまったというけいちゃんと話を始めます。
エモト:けいちゃんはどうして女優になれないと思うの?
けい:けいは背も高くないし、顔もキレイじゃないから。
エモト:今は、個性的な女優さんがたくさんいるよ。
けい:じゃあ、どうしたら女優さんになれるの?
エモト:演技の勉強をしたり、ドラマをたくさん見たりしてオーディションを受けて……。
けい:そんなの無理だよ、絶対。
エモト:でもやってみないとわからないじゃん。頑張ってみようよ!
けい:だったら、お姉さんは子どものころ何になりたかったんですか?
エモト:子どものころはアイドルになりたかったな。
けい:それじゃあ、今のお姉さんの夢はなんですか?
子どもたち:教えて!
エモト:いま? いまは……?
突然「今の夢は?」と問われて、思わず詰まってしまったエモトさん。実は、子どもたちとのカウンセリングの本当の目的はここにあったんです。
平井:エモトさん、ちょっと答えに困ってしまいますよね。いきなり夢を語るって案外難しいことです。今日ここに集まってくれた子どもたちは、本当は夢を忘れてなんかいないんです。この子たちはエモトさんが、もう一度夢を持って、運命を切り開く後押しをしてくれる、夢いっぱいのドリームサポーターなんです。
そう、登場した子どもたちはみんな大きな夢をもっています。今回は、夢を忘れてしまった女性に、夢の大切さを思い出してもらうため、夢を持てなくなったふりをしていたんです。
それぞれ「世界的なダンサーになりたい」「プロのバスケットボール選手になりたい」と笑顔で夢を語ります。さきほどのけいちゃんも「けいの夢は女優さんになることです。有名な女優さんになってお姉さんの夢を応援しますね」とメッセージを送ってくれました。
平井:いつだって夢にあふれた子どもたちは、いろいろなことに気付かせてくれたり、勇気を与えてくれたりしますよね。
はじめは、子どもたちに夢を持つことの大切さを伝えようと思っていたのに「それじゃああなたの夢は?」と聞かれたら、思わず言葉に詰まってしまう……。たしかに、夢を持つことの大切さはわかっているつもりでも、ふと振り返ると自分の夢をいつの間にか見失ってしまっていることに気付かされます。
子どもたちの言葉を通して気付かされる夢の大切さ
その様子を見ていた荒川さんと舟山さん。予想外の展開におどろきつつも、こんなことを語ってくれました。
荒川:私もよく、子どもたちに夢を持つ大切さを話すことがありますが、大人になってからの夢となると、先に可能性のことを考えてしまうかも。大きくなくてもいいから、毎日新たな一歩を踏み出せるように、いくつも夢を持てるといいなと思いました。
舟山:私の同世代の子たちは、ちょうど就職して2、3年目。昔は夢の話をしていたのに、今は集まっても仕事が忙しいとか、疲れたとか弱音が出てしまうことが多かったんですが、子どもたちの言葉を聞いて素敵なことを思い出しました。
そしてここで、SK-IIが今回のキャンペーンのために制作した動画を上映。3人とも、じっくりと見入っていた姿が印象的です。
きっと、多くの女性が共感し、もう一度夢を見ようと思えるこの動画。会場で視聴した荒川さん、舟山さん、平井さんの3人も、思い当たるところがあったようです。
荒川:大人になると、先に頭で考えてしまうことが増えて……。でも子どもたちからのメッセージはとてもまっすぐで、忘れかけていたことを思い出せた気がします。私は、プロとして演技をしていますが、スケート靴を脱ぐその日までスケートをやっていてよかったと思いたい、というのが今の夢かもしれません。
舟山:私は子どものころ、何か人の役に立ちたいと思っていたことを思い出しました。今、私が自分のファッションやメイクを発信することで、世の中の女の子たちに勇気を与えられているなら、子どものころの夢が叶えられたのかなと思います。
平井:私は子どものころからずっと獣医さんに憧れていたんですが、大学進学のときに諦めてしまったんですね。でも大学に入ってアナウンサーという新しい夢に出会って。今、夢の大切さを改めて感じると同時に、夢って何度でもいくつでも持っていいんだなと思いました。
子どものころの夢を叶えられたとしても、諦めてしまったとしても、大人になった今から新しい夢を持ったっていいんだ。そんなことを感じさせられるイベントでした。
イベントの最後には荒川さんと舟山さんから、これから新たな夢を見つけようとする女性に向けて応援メッセージが送られました。
荒川:夢は人生のどの時点からでも持ち始められると思います。そして、夢はきっと日常のなかにたくさん潜んでいるんじゃないでしょうか。夢に向かって一歩踏み出すことで、毎日がいきいきと幸せなものになると思います。
舟山:毎日過ごしていくと、壁にぶつかったり、辛いことがあったりすると思いますが、小さなものでも大きなものでも夢を持つことで女性はすごく輝けると思います。
たとえ諦めても、新たな夢はきっと見つかる
そして、イベント終了後、お三方がインタビューに答えてくださいました。
Q:夢を諦めかけたり、挫折したりした経験はありますか? そのときどんな風に乗り越えましたか?
平井:子どものころから獣医になりたかったのですが、実際に獣医学部の大学を見学したとき、命を救うためにほかの命を犠牲にしなければならない現実を知って……。夢を諦めてしまいました。選択の幅を広げるために、いろいろなことを学べる大学に進学して、アナウンサーという新たな夢を見つけました。
荒川:私はひとつのことに集中するのが苦手で、いつもたくさんの夢があったのですが、それがいい息抜きになった気がします。ひとつの夢がダメでもまた他の夢、と切り替えられたので。
舟山:16歳のころから、女性のパワースポットを作りたいという夢があるんですね。とても大きな夢なので周りに無理だと言われ続けてきました。そのせいでくじけそうになったこともありましたが、今すぐには無理でも10年20年かけて叶えていこうという気持ちです。
Q:今、夢を見失ってしまっている女性たちが新たな夢を見つけるにはどうしたらいいと思いますか?
平井:私もそうだったんですが、身近な人とたくさん話すといいと思います。そこからヒントをもらったり、誰かに言ってもらったものがそのまま夢になったりするんじゃないでしょうか。
荒川:夢が見つからなくても、あまり焦らないこと。充電期間だと思えばいいと思います。
舟山:とにかく好きなことをどんどんやっていくことですかね。そのなかからやっていきたいと思えることが見つかるはずだと思います。
大人になった今だからこそ、夢を持って運命を変えよう
子どものころは、なりたいものがたくさんあったはずなのに、いつの間にか夢を忘れてしまっていたのかもしれません。
でも、夢は子どもたちだけのものではありません。大人になった今だからこそ、もう一度夢を見ることで、自分の運命を切り開いていける――そう心を新たにすることができました。