消えゆく文化の中で育まれる、イタリア独自のチアリーディング。

1970年代、アメリカからイタリアに伝えられたチアリーディング。イタリアの伝統的なマーチングバンドと結びついて発展を遂げ、いつしか同国独自の文化へと姿を変えていきました。

トスカーナのドキュメンタリーフォトグラファーAgnese Morgantiさんは、外国から入ってきた文化が自国に馴染み、独自の文化として根付くまでの変遷を知る人々にスポットを当てた写真を撮影しています。

イタリア人女性の表現の場

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アメリカからチアリーディングが伝えられて以降、イタリアでは25歳までの女子が地元のジムやダンススクールでチームを組み、練習を始めるようになりました。アメリカ式チアの方法に加え、体操やダンス、バトンなどを組み合わせ、イタリア独自の「マジョルテ劇団」として発展していきました。

マジョルテ劇団に属する女性たちは、祝典や町のお祭などを自らの表現の場として、日々の練習の成果を発表しています。

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Agnese Morgantiさんのプロジェクトは、今消えつつあるイタリアのマジョルテ文化がどのように形成されたのかを現代のイタリアの文脈で再構成し、新たな参加者を募ってマジョルテ劇団の文化に再び息を吹き込むことを目的としています。

そこには、既存のダンスと自由な自己表現が。軍事的な規律の中で育まれた文化をよく知る人々の言葉を語り継ぎ、今後もひとつの伝統として残せるよう、写真とビデオ、オーディオインタビューのほか、イタリアのマジョルテに関わる人々の生活を描写するマルチメディアフォトブックを作成しています。

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Agneseさんに、このプロジェクトを通してどのようなことを感じているか聞いてみました。

チアリーディングが伝えられる以前、マーチングバンドはイタリアのそれぞれの地方で大切に育まれた文化でした。

音楽は老若男女に関係なく、強いコミュニティ感覚を形成するのに役立ちます。そこにチアリーディングが導入され、バトンや体操などと組み合わさったことにより、華やかな文化のひとつとなりました。今、私はその文化を再構築するプロジェクトを進めています。

マジョルテ劇団は子供から若い女性まで、さまざまな年齢の女性と少女から構成されています。彼女たちは家族や姉妹のような意識でチームを育んでいるのがとても特徴的。この文化が今後も残り続けていくように、活動を続けていきたいんです。

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文化は生まれるだけではなく、それを受け継ぐ人がいてはじめて成立するもの。長い歴史の中で消えていく文化から、独自の発展を遂げるものもあります。

今後もマジョルテ文化がひとつの大切な遺産として残るために、このプロジェクトの記録と発信の力が求められているんじゃないでしょうか。

Licensed material used with permission by Agnese Morganti
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