これが世界の「平均値」。学力、体力、おならまで。

自分の能力や生活が、周りの人に比べて平均的なのか、それ以上なのかということは非常に気になることです。誰でもみんな他者と比較して、できることなら優位な生活を送りたい。ですよね?

「skillshare」が監修した、世界の人々のさまざまな平均値を「AsapSCIENCE」が動画で紹介しています。自分は平均的?それとも、それ以上?

身体に関して

世界のさまざまな数値の平均は一体どのようなものなのでしょう。

例えばあなたが北米人なら、男性の身長は175.7cm、女性の身長は161.8cmを上回っていたら、平均以上の高身長ということになります。また、男性であれば体重88.3kg、女性であれば74.7kgを下回れば、あなたは平均よりも痩せています。

ここでは北米を例に挙げましたが、世界の平均体重は62kgだそう。

学力に関して

年間12冊以上の本を読めば、あなたは平均以上の読書家です。

しかしこの12冊という数字は、世界中の熱心な読書家が大きくしているので、一般的に見れば、一番多い読書数は年間4冊程度になるようです。また、本を読むとき、1分間で300単語以上を読める人は、平均より速読と言えます。

逆に、パソコンに文字を入力するときに毎分40個以上の単語を打ち込む。これができる人は平均よりもタイピングが速いということになります。

学歴は、大学を卒業していれば平均以上です。もし、あなたが高校を卒業していない場合、先進国だけで見ると平均より10%程度学力が下回ります。

体力に関して

約61kg以上のベンチプレスを持ち上げることができれば、あなたの筋力は平均以上。また、女性で1.6kmを7分から10分で走ることができれば、あなたは足が速いということが言えるでしょう。

健康に関して

あなたが1日に約6.8時間以上の睡眠をとるのであれば、あなたは平均よりもしっかりと睡眠をとっていると言えます。

1日のコーヒー摂取量の平均は3杯、水の摂取量は3~4杯、排尿の回数は6回が平均値です。

1日に複数回排便をする人は平均より腸の動きが活発です。しかしこれを下回るからと言って心配する必要はありません。おならは1日に14回が平均です。ガスの量は、500~1500mlになります。

家族に関して

ヨーロッパや北米では、ひとつの家族に2人以上の子供がいることが平均的。一方、ナイジェリアでは、子供の数が6人を下回ると平均以下となります。

生活習慣に関して

テレビを見る時間が1日5時間を上回るなら、あなたはテレビを見すぎかもしれません。携帯電話の画面を見る時間も同じです。

しかしあなたが10代で、1日に携帯電話を見る時間が9時間以下なら、それは平均を下回っています。

人が自分の携帯電話の画面に触れる回数は、1日約2,000回です。

過大評価も過小評価も
自分がものさし

あなたは自分が、平均よりも優れていて健康的だと言えるでしょうか。

自分がどのように健康に気を遣い、楽しい思い出を作り、よりよい友人関係の中で生きているか振り返ってみてください。おそらく大半の人が平均より上である自覚があると思います。

これは「優位性の幻想」と呼ばれる現象で、自分が他人と比べて良いと思うところを過大評価するというものです。ある研究結果で、調査の対象となった大学生のうち87%が自分の成績は平均以上だという自己評価を下しました。

興味深いことに、知能指数の低い人ほど自分のIQを過大評価する傾向があり、平均以上の知能指数を持つ人の方が自らを過小評価する傾向にあります。

また、男性は実際よりも5ポイント自分のIQを高く見積もることが多く、女性は過小評価の傾向にあるようです。

最も衝撃的なのは認知テストによる結果で、最低点数の人ほど自分が平均を上回っていると予想します。「自分はできる」と信じ込んでしまうためテスト前に適切な対策をとらず、最悪の結果を招くことも。

作家のチャールズ・ブコウスキーは、このような言葉を残しています。

世界の問題は、愚かな者ほど自信に満ちあふれている一方で、聡明な人ほど疑いに満ちているということだ。

Licensed material used with permission by AsapSCIENCE
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。