「UFO」が「円盤型」で語られるようになった理由

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

世界ではじめて「空飛ぶ円盤(flying saucer)」が目撃された日

1947年6月24日、午後3時頃。アメリカの実業家であるケネス・アーノルドが米・西海岸にあるレーニア山を小型プロペラ機で飛行中、奇妙な物体を目撃します。

陽光を反射して輝く物体の数は、9つ。ひとつの長さは15m〜20mで、それらは美しく編隊を組み、ジェット燃料を積んだ飛行機が実用化される以前にもかかわらず、その飛行スピードは1600mi(マイル)/h......時速2500kmにも達していたといいます。

目の前に突如現れた“何か”の特徴的な動きについて新聞記者から問われたケネスはこう答えました。

like saucers skipping on water.

(それはまるで、水を飛ばす受け皿のようだった)

「水を飛ばす受け皿」──。

ケネスは、皿に弾かれた水の飛沫を謎の物体の俊敏な動きに例えたのですが、記者はそれを意訳(誤訳?)。「それはまるで、飛行するお皿(flying saucer)のようだった」と紙面で紹介したのでした。

これが未確認飛行物体“UFO”がお皿型や円盤型というイメージを一般に植えつけたきっかけといわれています。

その後に世界中で目撃談が語られるUFOの多くがsaucer type(お皿型)であることはなぜなのか......謎は深まるばかりです。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。