近い将来、ドイツのアルプスが「消滅する」可能性:学者が示唆

ドイツのアルプス氷河が、もうすぐ世界から「消える」かもしれない──

雪氷学者(氷や雪を対象とする総合科学)のクリストフ・マイヤーによると、バイエルン州にある5つのアルプス氷河は、温暖化の影響により50年以内に消滅する可能性があるという。

なお、昨年に同氏がおこなった調査により、1850年のデータと比べ、これらの氷河はすでに88%もの面積が溶解・消失していることが分かっている。

(ちなみに、「15年以内」とする昨年の発表が先日「50年」に更新されている。独英間の誤訳らしいが、いずれにせよ「危機的」であることは確か)

さらに、今年はとくに高温かつ降水量が少ない(ヨーロッパでは“500年に一度”の大干ばつが起こっている)こともあり、氷河が凍結しにくい状態にあるそう。

マイヤー氏は「重要なのは、温室効果ガスを減らすこと」と語る。

誰もが知っている、もっともわかりやすく難解な問題。環境問題にいち早く取り組んでいるヨーロッパですらこの状況なのだから、世界的に危機が迫っているのは言うまでもない。

最近では「南極の新雪からマイクロプラスチックが検出」という悲報も出ているし、対策は急がれるべきだろう。

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