ドロドロの身をした魚がニュージーランドで大量発生!原因は「飢え」?

ここ最近、ニュージーランド北東部沿岸では、全身が「ミルク色」に濁った魚が大量に出現している。

© LegaSea/Facebook

現地で撮影された上の画像では、左の通常の魚に対し、右の病気の魚は異様な質感をしているのがわかる。白くてぶよぶよしたその見た目は、なんとも不気味だ。

このように魚の身が変化する謎の現象は、地元の漁師が好んで捕獲するフエダイにもっとも多くみられているという。昨年8月に初めて発見されて以来、その報告数は増加傾向。原因は今のところ解明されておらず、釣り人たちもますます警戒を強めている。

この病気がみられるのは脂肪が多いイキイキした魚ではなく、痩せていて体調の悪い魚が多いようだが、実際外からでは見分けがつかず、捌いてみないと判別が難しいそうだ。

これらの魚たちが人間に脅威を与えるかどうかは現在不明だが、調査の結果によると病気や感染の危険はみられていないらしい。とはいえ、実際に食べるのにはかなり勇気がいりそうだ……。

非営利の海洋再生団体「LegaSea」はこの問題について、「人間の漁船による海洋生息地の破壊が原因である可能性が高い」と考えている。

魚の異常現象が確認されているハウラキ湾は、20年前に海洋公園に指定されてからというもの、徐々にその生態系に変化が起こっている。

それは、何十隻ものトロール船により、他の魚や鳥の餌となる魚が毎年数千トンも取り除かれているからだ。

とくに、フエダイの大好物でもあるサバに関しては、20年前と比較すると約3倍の数が漁業者によって捕獲されているらしい。餌を失ったフエダイが、“飢え”によってこのような姿に変わってしまったのだろうか……。

LegaSeaは、科学者や研究者が原因を把握するため、これらの乳白色の魚に注意するよう漁業者たちに依頼している。

Top image: © iStock.com/BrookeSummerville
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