雲の上に浮かぶ球体……。これ、「家」なんですよ

小さい頃、空に浮かぶお家を夢見たことある？

ロッテルダムを拠点とするアートデュオ「Supertoys Supertoys」が『Above the Clouds（雲の上）』というプロジェクトを発表した。ファンタジー感溢れるこの建築物は、アートコレクター向けの宙に浮遊する住居として構想されたものだ。

球体の配置は、Supertoys Supertoysの造語である"Radical Cuteness"という概念に基づいている。彼らは“ラディカルキュートネス”を「日常生活に想像力を吹き込む方法」と定義する。

「このアプローチは、この世界の厳しい現実への応答とも言える。遊び心を提供し、人々が現実を超越した要素を受け入れながら、自分自身の世界を創造できるようになることを願っている」と彼らは語る。

「雲の上」の作者たちは、ハンガリー人建築家アンティ・ロヴァーグに影響を受けている。デザインの特徴的な球体の利用は、ロヴァーグが重要視していた自然とのつながりを確立するだけでなく、こどものような“白昼夢の感覚”を呼び起こすことを強調しているんだそう。

こどもの頃に想像したお家を思い出して、なんだかノスタルジーを感じたりするかも……。

かわりらしく遊び心あるデザインは、大人の私たちもを童心へと返してくれるようではないか。

デザインについて、ふたりはこう主張する。

「人々に子供の心を呼び覚まし、懐かしさや喜びを感じさせるだけでなく、異なる文化を結びつけ、人々をより近づける役割を果たすことができる」と。

じつはこのお家、内装までこだわった設計がされている。

室内には、お気に入りのアーティストやブランドから数点、そしてもちろん彼ら自身の作品も集めているんだとか。

ひとたびお家の中を覗けば、その住みたいという気持ち、もう抑えきれなくなるかも。