宇宙と深海、より危険なのは……どっちだ?

宇宙と深海は、どちらも神秘に包まれていると同時に危険でもある。事実、宇宙事故は多発しているし、先の「タイタン号」の沈没事故も記憶に新しいだろう。

では、宇宙と深海はどちらがより危険なのだろうか?科学誌『Scientific American』が、その答えに迫った。

結論からいうと、現時点では宇宙のほうが危険といえるらしい。理由は、放射線や地球を周回する衛星の破片など、宇宙環境は危険で満たされているため。加えて、打ち上げ再突入にリスクが大きいことも関係している。

一方の深海はというと、思っているよりも安全とのこと。というのも、「タイタン号」の一件を除けば、これまでに何千回も潜水活動が行われたにもかかわらず商用潜水艇による死亡事故は1974年以降発生していないからなんだとか。

背景にあるのは緻密に定められた安全基準で、潜水艇の設計図や材料、建造工程などを厳しくチェックする規定があるそうだ。

つまり、現時点では潜水活動の実績が宇宙船の打ち上げと比べて桁違いに多いため、宇宙のほうが危険との結論に至ったんだそう。

ということは、今後宇宙へ行く回数が増えて安全性が高まれば、結果が逆転することもあり得るというわけだ。

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