急増する女性ゲーマーたち、試されるゲーム業界の変化。

「Niko Partners, Inc.」が先日『Asia Female Gamers Report 2023』と題されたレポートを発表した。

昨今の世界的なゲーム熱の高まりを受けて、アジアにおける女性ゲーマーは過去5年間で急成長。現在は、同地域におけるゲーマーの37%を占めるまでになった。

今もなお、年間11%の成長率で急速に拡大しており、これは新たな男性ゲーマーの参入率よりもほぼ倍の速さに匹敵する。既に、女性ゲーマーはアジアのゲーム市場の収益の約23.5%を占めており、数年後には男性ゲーマーとの市場規模の均衡に近づく可能性もあるようだ。

女性ゲーマーの相次ぐ参入は
チャンスなのか?ピンチなのか?

女性ゲーマーは今のところ、主にモバイルゲームをプレイする割合が多いが、PCやコンソールにも成長の余地がある。また、競技性の高いeスポーツジャンルにおいても女性ゲーマーの数が増えており、特にeスポーツ人口の増加は、女性ゲーマーたちのゲームに対するお金や時間の消費を大きく促すポテンシャルを持っているようだ。

そこで今懸念されているのが、ゲーム内における「女性キャラクターの描き方」「性差別に繋がる表現」だ。

レポートの調査では、対象となった女性ゲーマーの半数以上が、ゲーム内での女性の描かれ方に不満を抱いていると回答し、アバターやキャラクターにおける女性の外見のより多様な表現を求めている。またゲーマー間のコミュニケーションにおける性差別の改善を求める声も上がっているようだ。

デベロッパーやパブリッシャーにとっては、大きなビジネスチャンスが到来している一方で、女性ユーザーの声を真摯に受け止める必要性が今求められています。

もう、バイアスなくして見ることが難しいほどに、ある種のステレオタイプが構築されてしまっているゲーム業界。フィクション作品と捉えると、“自由にキャラクターを描ける”ことがゲームというプラットフォームの強みでもありますが、まだまだ多様性のある表現ができる余地はあると思います。

“萌えコンテンツ”大国でもある日本にとっては厳しい状況とも言えますが、今変わるか変わらないのか、数年後には大きな差が表れることになりそう……。

Top image: © iStock.com/Tirachard
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。