ピーナッツアレルギーを回避する方法は、1歳未満のうちに食べさせておくこと(研究結果)

卵、牛乳、そば、大豆、これらの食べ物に共通することといえば、食物アレルギーが出やすいという事実。もちろん、野菜やお肉でアレルギーを発症する人もいるため、一概には言えませんが、ここにもうひとつ、近年子どもの食物アレルギーが増えていると言われているのがピーナッツ(落花生)です。

このピーナッツアレルギーに関する新たな研究が、消費利率が日本より何倍も多いイギリスとアメリカで実施されました。注目の研究結果を紹介します。

アレルギー対策が、
早くから慣れさせること?

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日本アレルギー学会の報告によると、現在ピーナッツアレルギーは先進国の1%〜3%の子どもたちに認められ、世界的にも症状を抱える乳幼児が増加傾向にあるそうです。とくにアメリカは2000年代に入り、有症率がおよそ3倍に。ピーナッツバターをはじめ、料理やお菓子として頻繁に用いる同国としては、無視できない問題でのようです。そして、それは日本とて同じこと。

ピーナッツは、そばアレルギーと並びアナフィラキシーショックを引き起こすなど、重篤な症状を引き起こす可能性があることからも、注意が必要な食物として、加工食品中においてアレルギー表示が義務付けられています。

こうしたなか、最新の研究においてアレルギー発症を防ぐ可能性を見出したのがここで紹介する発見。生命を脅かす危険から身を守るには、幼児期に早い段階でピーナッツを摂取させることが大切なのだとか。医学雑誌『The New England Journal of Medicine』に発表された2015年の研究を紹介します。

1歳未満のうちから摂取で
発症リスクが80%減

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研究者らは、生後11ヶ月以前の赤ちゃんの離乳食に少量のピーナッツバターを定期的に与えました。すると、5歳時点のアレルギー発症リスクが80%以上も減ったことがわかりました。被験者となった子どもたちへのテストは今も進行中。ただ、すでに彼らはピーナッツを定期摂取していないにも関わらず、アレルギーにかかっていないことも実証されています。

さらに、生後12ヶ月以上経った後に同様の実験を行なった場合においても、まったく摂取していない子どもと比較して、アレルギー発症率が約74%減少しました。

食べさせなければ
耐性が身に備わらない?

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小児アレルギーの権威で、キングス・カレッジ・ロンドンの筆頭研究者Gideon Lack教授は、研究結果を受けて「BBC」の取材に対し、以下のようにコメントしています。

「幼児の大部分がアレルギー発症のリスクを免れ、それが長期間持続できることを立証できたと思います。食品アレルギーの恐怖は、リスクを避けようとするあまり、その食物を日常の食卓から遠ざけてしまうことにあるのかもしれません。結果として子どもたちは、特定の食物に対する耐性や抵抗力を身につけられくなる。それも原因のひとつでしょう」。

「乳児のうちに摂取」が
学会のコンセンサス

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さて、この研究結果が必ずしもすべてではないでしょうが、この結果を受けて、日本アレルギー学会を含む世界の10の学会によるコンセンサスステートメントでも、早期摂取を推奨。乳児の離乳時期において、“遅く”ではなく、むしろなるべく“早く”ピーナッツをとっておくほうがベター。この認識が徐々に一般化してきているのだそうです。

ただし、今回の研究で早期摂取による予防効果を得られたのは、ピーナッツアレルギーを発症していない乳児に限られていたことだけは、留意しておく必要がありそうです。

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