心拍数・体温に合わせて変容する「マッスルシャツ」が未来的!

洋服が着ている人間に合わせて変容するーー。そんな未来を感じさせる動画があります。

ドイツのインターフェイスデザイナー・シモーネ・シュラム氏が開発したウェアには、センサーが埋め込まれており、心拍数や体の動きを感知。体温に合わせてワイドに緩めたり、タイトに絞ったりと、伸縮によって姿勢矯正をサポートしてくれる機能が。

心も体も、
トランスフォーム!

操作は必要なし。収集したデータをアプリに記録して、動作を直感的にサポート。服に小さな切り込みがいくつも入っており、開くと下地の色が現れる仕組み。

“変容する”ことによって得られる心理効果で、スピードや敏捷性といった身体的なパフォーマンスにも影響すると言われています。化粧で性格まで変わるーーなんて話を聞いたことがありますが、同じくして自信がつくのかもしれませんね。

いまだコンセプトデザインではありますが、その機能はスポーツ以外にもいろいろな用途が思い浮かびます。

着るデバイスで、
体調管理できる!

例えば、日本で開発されている「hitoe®」も、同じように着用することで心拍数などをトラッキングできます。この機能を使って、車を運転するドライバーの体調から眠気を察知し、アプリを通してアラートを発信するテストが行われているようです。

過去には、ノースカロライナ大学が、貼るだけで1型糖尿病患者に必要な投薬が行える「スマートインスリンパッチ」を開発し注目されました。スポーツや日常生活の補助以外に、医療機器を着るなんて日も想像できます。いずれは、心臓マッサージしてくれるウェアが登場する日も…とは、考えすぎでしょうか。

ちなみに、シュラム氏が開発したデバイスの中には、触ると皮膚から情報を得て、ストレスがあればあるほどニョキニョキ突起が出てくるボールなんてのも。

このように、心身の状態を読み取る機能はすでにいくつかあります。

衣服を機能で選ぶこと自体は今でも自然なことですが、それぞれの状況に合わせて、着用したデバイスの形態が最適化され、対処してくれるなんて、未来を感じますよね。ゆくゆくは、心地よさを今までにないカタチで演出してくれるかも。「マッスルシャツ」は、そんな可能性をも含めた未来への第一歩なのでは!?

Licensed material used with permission by simone schramm
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。