この「電子ペーパー」は、楽譜界に革命を起こすだろう
間もなく発売予定の電子ペーパー楽譜「GVIDO」。このアイテム、楽器を演奏する人ならば一度は直面するであろう、こんな悩みを解決してくれそうです。
01.
書き込みで
譜面がぐちゃぐちゃに…
「GVIDO」は電子ペーパーを使用しているので、デジタルといえど紙のような使用感が魅力です。
専用のペンを使えば、紙のように書き込むことが可能。ペンの反対側についている消しゴムを使えば、サッと元通りに。これならば、書いては消して…を繰り返して、楽譜がぐちゃぐちゃになってしまう悩みから解消されそう。
また、クラウドで書き込みを共有できるのも嬉しい限り。一部ずつ書き込まねばいけなかったボーイング(運弓)の共有も、一発です。
02.
譜めくりが
間に合わない
「GVIDO」はワンタッチで画面が切り替わるため、スムーズにめくることができます。暗譜派は別として、この楽譜ならば、譜めくりの悩みが解消しそうです。
また、別売りのフットスイッチ(Bluetooth、有線ともに接続可能)を使えば、足で操作することもできちゃいます。ということは、そのうち譜めくりの人はいらなくなるのかも?
他の電子デバイスと違って、見開きのデザインになっているので、紙の時と変わらない見やすさなのもポイントでは。
03.
楽譜がかさばって
持ち運びが面倒
本体は約660gほどの軽さで、サイズもコンパクト。大作の楽譜ともなれば、何十ページにも渡ってしまうもの。情報をこのアイテムに詰め込んでしまえば、持ち運びのストレスが軽減できます。
またデータで管理できるので、一度取り込んでしまえば印刷や製本の必要は一切ナシ。楽譜を管理するライブラリアン達は、ともすれば100部以上の譜面を手作業で用意せねばなりませんでしたが、そんな膨大な仕事からも解放されそうです。
「GVIDO」は2017年9月20日より、北米、ヨーロッパ、日本の計8か国で順次発売開始を予定しています。
価格は税抜1,600ドル(約18万円)と、なかなか良いお値段…。やっぱり紙の方がいい、なんて声も聞こえてきそうですが、それでも楽譜界に革命を起こしそうなこのアイテム、動向を見守りたいところです。
ゴールデンウィークには、東京国際フォーラムで行われる「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017」にて、ブース出展があるよう。気になる人はチェックしてみては?