20年前にスティーブ・ジョブズが口にしていた、平凡な人生を抜け出すための助言。
「未来を見つめながら点を結ぶことはできません。点を結べるのは、過去を振り返ったときだけ。だからいつか、何かしらの方法で点が結ばれると信じなければいけないのです」
これは、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式に招かれたときに伝えたもの。
誰もが「最初の一歩」を恐れる傾向にあるでしょう。それは、うまくいく保証がどこにもないから。それでも自分の世界を切り開いていきたいのなら、前例のない何かを生み出すチャレンジが大切だと激励したのです。
このたび、「Inc.」のJeff Haden氏がまとめたのは、「並外れな人生」を望む人に響く、ジョブズからのアドバイス。
スティーブ・ジョブズは、自分自身にとんでもなく大きな期待を抱く人でした。物事を進める方法、部下から求める仕事の質、勤務時間に関しても、彼は限界を試す上司だったそう。
もちろん彼が求める"基準値"も非常に高いものでした。そのため、自身のやり方で物事をこなしてもらうことにこだわりを持っていたものの、それは未だかつてないものを生み出すことを重要視していたからかもしれません。下記は、彼の言葉。
大人になるにつれ、人は「世界はこういうものなんだ」と周りから説得させられるようになります。そして人生とは、その「世界」の壁をいかに壊さず、綺麗に生きていけることなのだと。幸せな家庭を持ち、少しばかりの楽しみと貯金を隠し持って…でもそれってずいぶん小さな世界だと思いませんか?
そこで、視野が広がる"あること"を教えましょう。あなたが人生だと信じてやまないこの世界は、あなた以上に知的な人が作り上げたものではなく、あなたと同等のスキルを持った人が作り上げたものです。あなたには、それを変える力があります。影響を与える力があります。あなたにも人生を変える力があると理解することが、もっとも大事な点かもしれません。
人生という型にはまろうとせず、自らの手にとって変えていき、良くしていき、自分の足跡を残していくのです。
では、スティーブ・ジョブズからのアドバイスを受け入れると、どのような気づきが生まれるのでしょうか。
01.
自分に選択権があることに気づく
以前までは「待ち」の姿勢だったでしょう。認めてもらうのも、昇格するのも、選ばれるのも、誰かに発掘してもらうのも。
ですが、彼の点を踏まえると、この待ちの姿勢から解放されるはず。何せこの世に制限なんて存在しないから。いまやソーシャルメディアを通して、誰とでもつながることができます。自分の作品を世に出す、つまり自分の音楽をセルフリリースしたり、オリジナルの商品を売り出したり、など自らお金を作る方法なら、いくらでもあると気づかされるでしょう。
02.
成功とは最初から
見えるものではない
成功者の話を読むと「彼らには生まれ持った才能、アイディアを生み出す力、モチベーション、クリエイティビティがあったんだ」なんて解釈するかもしれません。きっと彼らには、自分にはない何かがあったのだと。
成功した人の事例を見て、彼らは最初から明確なビジョンを持ち、欠点がまるでない計画を生み出し、何ひとつ失敗せず必要なステップを踏んできたんだろう、と推測するのは簡単。でも、実際そこまでウマくはいきません。何せ、成功に保証なんてないから。実際に成功しているからこそ、最初から順調だったように"見える"だけです。
つまり、目的を貫き、ありったけの時間と労力を割く意志さえあれば、成功は誰しもが掴めるものだということ。だから、決して周りと自分を比較しないように。目標を設定し、自分と目標の間に置かれた距離だけを物差しにしましょう。必要な比較は、たったのそれだけです。
03.
誰もやりたがらないことに
成功のヒントが隠れている
たくさんのことでも、たったひとつのことでも、シンプルでも、小さくてもいいです。
結局のところ、周りと同じことをしていては、同じ結果にしかたどり着けません。だから、毎日周りと違う何かを試してみること。一週間それを続ければ、あなたは「異人」になり、一ヶ月それを続ければ、あなたは「特別」になる。一年間続ければ、「並外れ」になります。それは、自分自身で導いた成果だと思ってよし。