ネコを飼う人必見!手術しない「ストレスフリーの避妊法」って?

ネコを飼いはじめたとき、多くの飼い主がはやいうちに済ませるもの。

それは、「避妊手術」だろう。

ネコたちの望まない妊娠による繁殖を防いだり、発情期のストレスや特定の病気にかかるリスクを減らすために行うことが多い避妊手術。

大きなメリットがあるとはいえ、まだ幼いからだにメスを入れ、大がかりな手術をさせることに心を痛めた経験のある飼い主の方も多いだろう。

でもこれからは、もう子ネコに術前後の食事を我慢させることも、術後の痛みに耐えさせることも、しなくてよくなるかもしれない。

というのも先日、米「マサチューセッツ総合病院」の研究チームが、手術ではなく“遺伝子療法”を用いてネコの避妊ができる可能性を明らかにしたから。

研究者たちは、「抗ミュラー管ホルモン(AMH)」とよばれる、卵巣や精巣のなかで自然に分泌されるホルモンに避妊効果があることを発見。このホルモンを増加させることで、卵胞の成長を阻害し、排卵と受精を防げることがわかった。

そこで実験では、遺伝子療法を利用し、注射によってネコの体内のAHM濃度を通常の約100倍まで高めてみた。

すると2年間にわたる観察期間のなかで、治療を受けなかったネコはみな妊娠したのに対して、治療を受けたネコは一度も妊娠することがなかったそう。

外科手術や麻酔によるリスクなしに、一回の治療でこの効果を得られるとしたら、多くのネコとその飼い主にとっては非常に嬉しいニュースでは?

しかも、この治療法は猫の卵胞の発育と排卵を抑制するにもかかわらず、エストロゲンなどの必須ホルモンにも悪影響を及ぼさず、副作用も引き起こすことがなかったという。

とはいえ、この技術はまだ開発段階であり、治療のコスト削減や、発情行動の抑制ができるかどうか明らかにすることが課題となっている。

研究者らは今後、この避妊効果を永久的に継続させるため引き続き研究を進める予定で、将来的には飼い主のいないノラ猫、地域猫の個体数をコントロールできるようになることを目標としているそう。

いずれ、ネコだけでなく犬やその他のペットのためにも、同様の遺伝子療法が開発されていくことに期待したい。

Top image: © iStock.com/Oleh_Slobodeniuk
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