大西洋の海洋循環、早ければ2025年にも停止する可能性【研究結果】

科学誌『Nature』に、衝撃的な研究結果が掲載された。温室効果ガスの影響により、大西洋の海洋循環は早ければ2025年にも停止する恐れがあるらしい。

大西洋には、海水が表層で北上して深層では南下する「大西洋南北熱塩循環(AMOC)」がある。この循環は、気候システムの維持という重要な役割を果たしてるそうだ。

もし海洋循環がストップしてしまうと、異常気象海面上昇モンスーンの変化など、その影響の大きさは計り知れないとのこと。現在も世界各地で異常気象が報じられているが、それ以上の悲劇が起こってしまうかもしれない。

ちなみに、今から1万2000年以上前にもAMOCの停止は起きていたらしい。そのときは、北半球の気温が10〜15度も変動したんだとか——。

研究チームによると、AMOCは早ければ2025年、遅くとも2095年には停止するという。最悪の事態があと2年で起こり得るほど、環境悪化は進んでしまっているようだ。

手遅れになる前に、温室効果ガスの排出量をゼロに近づける。これが、全人類の課題であり、義務でもあるのだろう。

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