温暖化により、昼と夜の温度差が拡大中。
人体にはどんな影響が……?

温暖化といえば、夜の方が気温が上がりやすいとされてきた。

しかし近年、昼間の温暖化が加速化したことで、昼夜の温度差が拡大しているという。また、この変化は地球上のあらゆる生命に影響を及ぼしてしまうらしく……。

この記事の要点

従来の夜間の方が温暖化が進むという常識が覆り、近年は昼間の温暖化が加速している。

・昼夜の温度差拡大は、農作物収穫量、動植物の生態、人体への影響など、地球上のあらゆる生命に影響を与える可能性がある。

・原因として、雲量の減少による「グローバルブライトニング」や、干ばつや熱波の増加などが考えられる。

スウェーデン・チャルマース工科大学の研究チームは、温暖化のダイナミクスに関する新たな発見を公開した。

1950年代以降、地球の温度上昇は昼夜で一様ではなく夜間の温暖化が目立っていたが、1990年代以降は昼間の温暖化が加速しているという。

このシフトチェンジによって「昼夜の温度差」が広がり、地球上のすべての生命に影響を及ぼす可能性があるとも言われている。

この変化の原因として挙げられたのが、グローバルブライトニング。

つまり、1980年代後半から観測されている雲量の減少によって、地表に到達する日光量が増加し、昼間の温度が上昇しているそう。

生み出された昼夜の温度差は、作物の収量や植物の成長、動物の健康、はたまた人間の健康にも影響を及ぼす可能性があるとのこと。

例えば、昼夜の温度差の拡大は、心拍数と血圧の上昇を引き起こし、心臓の負荷を増加させ、心血管疾患や呼吸器疾患の死亡率や罹患率を高める「環境ストレッサー」として認識されている。

一方で、湿潤地域の特定の樹木種にとっては、昼夜の温度差の拡大により炭素固定能力を高めるメリットにつながる可能性も。しかし、乾燥地域の樹木にとっては対照的で、土壌水分の不足と樹木の成長に不利な条件をもたらす懸念もあるようだ。

今後の研究において、この逆転傾向が樹木の成長と炭素循環に及ぼす影響をさらに調査していく必要がありそうだ。

参照元: Phys.org

※本記事はGeneraitve AIを一部活用して制作をしております。

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