2080年、地球上から「コーヒーが消える日」がやってくる

2015年より、毎年10月1日は「International Coffee Day(コーヒーの日)」。認知度はイマイチながら、今年も各地でイベントが開催される予定だ。

そこに水をさす訳ではないが、コーヒーラバーたちにとって気がかりなニュースが、海外から舞い込んできた。人生であと何杯コーヒーが飲める?

コーヒーが地球上から
姿を消す日

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今月初旬、海外の大手メディアはショッキングなタイトルとともにコーヒーが地球上から姿を消す可能性を一斉に報じた。それは、シドニーにある「気候研究所」が発表した「The climate change risks to coffee(気候変動がコーヒーに与えるリスク)」の調査結果に基づいている。

曰く、地球温暖化にともなう気候変動が原因となり、今日主要なコーヒープラントにおける収穫量が、軒並み減少傾向にあること。そして、このまま異常気象が続けば、2080年までに世界中から野生種のコーヒーが絶滅する可能性を否定できない、と。

世界のコーヒーの約7割
アラビカ種に絶滅の危機

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そもそも、コーヒーの野生種には3大原種(アラビカ・ロブスタ・リベリカ)があるが、現在世界で栽培されるものの約7割がアラビカ種。その原産地はエチオピアと言われている。長い歴史の中でこの国から世界へと渡った原種は、その土地の気候や土壌に合わせてバラエティ豊かな香り・味わいへと変化していった。

品種も豊富で人気もあるこのアラビカ種が、今後70年以内に絶滅の危機を迎えている。こうした懸念は、2012年の時点でもアラートを鳴らしていたようだ。

PLOS ONE」によると、英王立植物園の研究者らが当時、フィールド調査とコンピューターモデリングを組み合わせ、さまざまな気候条件下でのシミュレーションを実施。すべては野生のアラビカ種への影響を調査するため。

結果はコーヒーを愛する人にとって最悪と言えるものに。アラビカ種に適した生息地のじつに66%が消失。全滅の危機も間逃れないという試算だった。

現にエチオピアでは、この50年で年間平均気温が1.3℃上昇。生産量減の要因がここにもある。

絶滅の背景にある
気候変動がもたらしたもの

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ところで、コーヒーの産地は赤道を挟んだ北回帰線と南回帰線の間、「ビーン・ベルト」の一帯でのみ生産され世界へと輸出されている。そして温暖化による気候変動は、このビーン・ベルトを毎年のように襲う。

たとえば、異常な高温と降雨に見舞われた2012年の中央アメリカ。大半の農場でコーヒーの木に寄生する「コーヒーサビ病」に感染し、約35万人の労働者が職を失った。

翌年、ハワイ島コナでも病虫害による甚大な被害で生産量が激減。この病虫害は、近年のキリマンジャロ(タンザニア)を襲い、今では20世紀に栽培していた地域よりも300メートルも標高が上昇した、と「The Telegraph」が報じている。

今後、段階的に生産量が減っていけば、当然ながらコーヒー豆の価格高騰も予想される。コンビニの100円コーヒーはおろか、サードウェーブに乗って急速に店舗数を増やした町のコーヒースタンドでも値上げに踏み切らざるを得ないかも。となれば、ボディブローのように効いてくるのは、我々のお財布ではないか…。

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