元・ANAトップCAが実践する、ストレスをためない「セルフコントロール術7つ」

厳しい上司、考えの読めない後輩…。現代社会はストレスで溢れており、避けることはできません。とすれば、どのように付き合っていくのかが大事です。

じつは、私がトップCAとして活躍できた理由のひとつに、ストレスに負けないセルフコントロール術を知っていたことが挙げられます。ここでは、拙著『いつもうまくいく人の感情の整理術』から、その具体的な方法を紹介しましょう。

01.
不満や不安は
積極的に口に出す

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日本人はネガティブな感情を表に出すことを躊躇しがちです。しかし実は黙り込んでしまう方がよくありません。

あなたが黙ってしまうと、相手はあなたの心を全く読むことが出来ません。事態の対応策を考えているのか、それともただムッとしているのか。図りかねて身動きが取れなくなってしまいます。相手にとって、時間と労力の大きなロスです。
黙ってしまうくらいなら、不満や不安の理由を伝えてみましょう。相手はそれに対して何らかのアクションを返してくれます。別の方法を検討したり、妥協案を提示したりしてくれるかもしれません。

自分の状況を口に出すことは、自分のためだけでなく、相手のためにもなるのです。

02.
欲しいものが得られない…
それは、大きなチャンス!

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ANAの就職試験の面接官を担当していたときのことです。一次試験の集団面接は、ほんのひと握りの学生しか通らない、いわば「落とすため」の面接でした。
ある面接官は、「学生がかわいそうだよね、これだけ落とさなきゃいけないなんて」と溜め息をついていました。

しかし私はそうは思いません。
かわいそうなんて、おこがましい。面接を受けた彼女たちがCAになれば一番輝けるかといったら、決してそんなことはない。CAにならないほうが、きっともっと輝ける可能性を秘めている。私にはその具体的な場所まで浮かびました。つまり、彼女たちを「落とした」のではなく、「落としてあげた」のです。
落とすことによって、彼女たちはもっと他のチャンスをつかむことになるのだから。

つまり、何か欲しかったものを得られなかったとしても、そこにネガティブな感情やストレスを感じる必要なんてありません。むしろ、欲しいものが手に入らないときがあったとしたら、それは今以上にすばらしいものを手に入れるチャンス。執着心を手放せば、絶対に、その隙間に「いいこと」がやってきます。

03.
叱ってくれた人に
きちんと感謝を伝える

先輩や上司から叱られることは、仕事では避けて通れません。自分を叱られたままの状態にしておくと、投げかけられた厳しい言葉が何度も思い出されて、さらに傷ついてしまうことも…。

そんなときは、その日のうちに、叱ってくれた人に自分から話しかけに行きましょう。まずは「先ほどはご指導をいただき、ありがとうございました」と感謝を伝えます。その後、これからどうやって改善していくか、具体的に言葉にしてみましょう。言葉にするうちに、「叱られた」という事実よりも、自分がしてしまったことや、自分の陥りやすい傾向に注意が向き、おのずと落ち着きを取り戻します。

また、実は叱られた側よりも叱った側のほうが、心にしこりが残っているもの。叱られた側から話しかけに行くことで、わだかまりや気まずさを残さずにいられます。「叱った、叱られた」が、お互いにストレスになることなく、一歩進んだ信頼関係を築くきっかけになるのです。

04.
「誰からも好かれたい」
という気持ちは捨てる

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人間関係の悩みは、感情を乱すもっとも大きな要因のひとつです。なぜか敵意を持っている人、明らかに好意的に思っていない人。個性の異なる人間が集まれば、どうしても一定数存在します。

はじめからあなたに反感を持っている人の多くには、明確な理由なんてないことがほとんど。ですから、「自分のどこが悪かったのだろうか?」と気に病む必要はありませんし、ましてや相手のご機嫌を取ろうとちやほやしたり、こちらからしゃべりすぎたりしてはいけません。

あなたが注力すべきことは、ただひとつ。「これ以上、関係を悪化させない」ということ。言いがかりをつけられたときも、「あら、そう? 私はそんなつもりなかったのだけれど。注意してくれてどうもありがとう」と、冷静に聞き流しましょう。

出会う人のうち、自分に好意を寄せてくれる人が2割、興味がない人が4割、好意的でない人も4割はいるのが世の常。すべての人に好かれる必要も、分かり合う必要も、ないのです。

05.
苦手なことには、
自分から歩み寄る

新人CAだったころ、厳しいと評判の先輩とフライトをご一緒する機会がありました。後輩から苦手意識を持たれやすい方で、なるべく近くのポジションにつきたくない、自分から意見をいいたくない、という無言のムードが漂っていました。

しかし私はあえてみんなとは別の行動を取ることにしました。自分から先輩の近くの配置を希望して、接触の機会を増やしたのです。
先輩は確かに厳しい方ではありましたが、豊かな経験をお持ちで、仕事のノウハウをたくさん教えてもらうことができました。自分から接触することで、先輩は私にとって「苦手な人」ではなく「頼りになる人」に変わったのです。

ずっと避けて通れないのなら、早々に相手との関係を築いてしまうほうが得策です。心の負担がなくなりますし、「苦手を攻略した」という自信にもつながります。

06.
反省するなら
他人の分も!?

「自分があのとき、ああしてさえいれば…」と自分の至らなさで頭がいっぱいになってしまうことはありませんか。
何か問題が起こったとき、自分だけが悪いというケースはまれです。自分の悪い点が浮かんだら、同じ分量だけ、相手についても洗い出してみてください。

自分だけでなく相手の至らない点を振り返るうちに、冷静さと客観的な視点を取り戻すことができるでしょう。また、相手の失敗は、立場が変われば自分にも起こりかねないこと。相手の至らなさを挙げることは、次の失敗を未然に防ぐことにもつながるのです。

07.
ときには、自分を
もてなしてみる

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ストレスに強い人は、実は「自分の好きなもの」がハッキリしています。好きなものはいざというときに、自分の感情を立て直してくれるからです。

気持ちが落ち込んでしまったとき、私は自分の好きなもので思い切り自分を「おもてなし」することにしています。
バスルームにキャンドルを灯してお気に入りの入浴剤を入れ、ゆっくり炭酸水を飲みながらお風呂に入ります。汗とイヤな気分を一緒に流してお風呂から上がったら、上質で繊細なシルクのネグリジェを着て、大好きな香水を身にまとい、ベッドへ。わずかな間接照明の中で好きな音楽をかけて横たわっていると、やがて満足感とともに心地よい眠気がやってくる…。

これはほんの一例ですが、心地よく一日を終えることで、翌朝には「また頑張ろう」と前向きな気持ちになれますね。
私は常に3〜4パターンの「おもてなしコース」を準備するようにしています。日頃から好きなものをストックして自分をもてなすことが、心の回復力アップにつながるのです。

いつもうまくいく人の感情の整理術
コンテンツ提供:里岡美津奈

里岡 美津奈/Mitsuna Satooka

人材育成コンサルタント。1986年全日本空輸株式会社(ANA)に入社。在職中、VIP特別機搭乗を務め、皇室、各国元首脳の接遇で高い評価を得る。2010年に退職。現在は人材育成コンサルタントとして、一般企業や病院でコミュニケーションスキルアップの指導にあたっている。

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