恋人との別れが脳に与える影響とは?現実的な痛みも伴うことに・・・

辛い恋人との別れ。できるなら経験したくないことですが、始まりがあることには終わりもあるのが世の常です。
そんな悲しい精神状態の時、私たちの脳内では何が起きているのでしょうか?「Collective-Evolution」のこの記事には、脳内の動きと別れの辛さを乗り越えるための方法がまとめられています。

She orchestrates her mornings to the tune of coffee


これは本当に面白い事実。別れた後、元恋人との悪い思い出は完全に消え、覚えているのは一緒に過ごした楽しい時間だけということに気づいたことはありませんか?別れは、新鮮でエキサイティングだった付き合い始めたばかりの頃に、あなたを引き戻すのです。

人は文字通り
愛にハマってしまうのか?

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思い出、写真、香り、場所など、パートナーを思い出させるすべてのものは、脳の腹側被蓋野の内部や尾状核のリワードニューロンを刺激します。これらの領域は、新しい恋の初期段階にある人が元恋人の写真を見るように求められたときに反応します。興味深いことに、これらはコカインやヘロインを与えられたときに反応するのと同じ脳の領域なのです。

リワードニューロンが刺激されると、神経伝達物質であるドーパミンが繰り返し大量に放出され、脳の回路を活性化し、さらにそれを渇望するようになります。人間関係でいうと、新しいパートナーの存在を渇望するようになる。これこそがあなたが文字通り渇望している「ドーパミンの投与」なのです。

恋愛の初期段階のハイな状態が収まると、強迫観念はフェードアウトし、より長期的な関係を築けるようになります。感情に慣れてくるため、耐性ができるのです。しかし、別れた後にはパートナーと一緒にいた時の思い出が復讐心とともに蘇る。脳はそれを修正しようとするが、期待通りの結果は得られません。別れ話の最中に不合理で狂気的になることがありますよね?彼らは薬物中毒者が次にハイになれるものを求めるように、“次の人”を探しているのです。

愛は現実的な痛みを伴う

別れにおける精神的苦痛が物理的にはどう感じるのか。これは非常に興味深いものです。胸の圧迫感や吐き気などがそう。ある2つの研究では、別れを経験した人の脳の活動を観察し、脳の報酬系が活性化された領域のみではなく、苦痛や物理的な痛みを制御する領域にも及ぶことを発見しました。痛みの感覚を受け取る脳の領域が反応しなくても、それらに関連付けられているシステム、および体が痛みに反応する方法を決定するシステムが、不都合が起こったことを体に伝えるのです。

脳は、ストレスホルモンの放出をもたらす体の機能をコントロールする。そして、そのことが次々と体に大きな影響をもたらします。別れは心の弱体化や感情的ストレスによって引き起こされる「失恋症候群」や「たこつぼ心筋症」のような非常に極端な状況につながることも。稀にですが、死に至ることもあります。

どうすれば
別れに対処できるのか?

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残念ながら別れに対処するための最良の治療法は「時間」です。強迫観念を取払い、新しい思い出を作り始めるのです。別れた恋人が、すぐに新しい恋人を見つけていたという経験はありませんか?彼らは別れから完全に立ち直っているように見えますが、実は愛の必要性や中毒性を満たしているだけという可能性が高い。「別れた相手の身代わり」のような関係に対して警告することには理由があるのです。

元恋人の記憶を思い出し始めたら、別れることになった理由を思い返してください。弱気になったときに思い出せるよう、書き留めておいてもいいでしょう。実際に、強迫的な思い出から救ってくれるはずです。恋愛関係が教えてくれたことに感謝し、新しい一歩を踏み出すことが重要です。

Licensed material used with permission by Alanna Ketler ,  via  Collective evolution

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