なぜ、愛の「痛み」から人は逃れられないのか

誰かを愛するということは、必ずしもハッピーな気持ちだけでいられるワケではありません。時には辛さや痛みを伴うし、それは万国共通の感情のようです。

愛することの痛みから人は逃れられない」と、恋愛の闇を表現した男性ライターPaul Hudsonさんの記事は「Elite Daily」で95万シェアされるほど、話題になりました。やっぱり男性も女性も傷の深さは同じ。恋愛に破れ、痛みを忘れられないすべての人たちへ。

複雑な愛の二面性

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愛とは、じつに複雑なもの。ある時は世界で一番美しいものだと感じるだろうし、またある時は生きてきた中で最もやっかいなものにもなり得る。「たかが恋愛ひとつで」と思うかもしれないが、こうも人の感情を激しく揺さぶるものが他にあるだろうか。

この世に存在するものの中で最も完璧に近いものであり、美しくも醜くも変容してしまう、この世でたった唯一の未熟な感情。

叶わない愛もある

「愛」について考える時、私たちはいつだって“素晴らしい始まりの予感”に浸り、幸せを連想してしまう。まるで「生きていること」の実感がそこにあるように…。しかしながら、愛には暗く悲しい側面もある。それは、自分とは決して結ばれないであろう人を愛してしまった時だ。

片想いが満足のいく結末を迎えることはごく稀だ。愛することで相手を信じて希望を持つ反面、そこに幸せな結末が約束されているわけではないのだから。心の奥底から誰かを愛していたとしても、結果的に結ばれないことだってよくある。

もっと辛いのは、一生結ばれる運命にないと分かっていながらも誰かを愛してしまうことだ。

不合理な「愛」をどう
コントロールできるか

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現実的に、愛だけで世の中が上手くいくなんてことはない。例えば、ロマンチックなおとぎ話だったり、ラブロマンス映画なんていうものは、実世界とかけ離れた寓話にすぎない。なぜって、愛は決して合理的なものではないのだから。

不合理な愛をいろんな人から、さんざん聞いてきただろう。それでも「2人の間に愛さえあれば一緒にいられる」と、彼らから聞かされたのではないだろうか。

しかし、残念ながら私たちの住んでる世界はすべて合理の下で成り立っている。だから、愛が不合理なものである以上、時にはなんとか現実世界で上手くいくよう、絶えずコントロールしなければいけない。

いつか私たちの不合理な幻想は泡沫のごとく消え去って、現実を直視しなければいけない時がやってくるだろう。そして最後にはリアルな現実だけが残り、それを直視してしまうと、それまで上手くいっていた関係すら、音を立てて崩れ去ることだってある。

愛を受け入れるか
それとも、愛に妥協するか

例えば、ある恋愛が行き詰まっていたとする。お互いに譲れない感情、受け入れらない価値観があれば、当然、共に生活をするのは困難だろう。相手のすべてを受け入れられるほど、何から何まで大好き…なんていうカップルはそもそも存在しないはず。

もちろん、自分にはない感情や価値観を持つ恋人を、カワイイとか、個性的と思える人たちもいるだろう。でも、それは「愛」とは微妙に違う。「受け入れる」という行為。こういう人たちは、相性が合いにくい変わったクセや傾向、考え方を持っていたりするものだ。

愛が不合理なものと知りつつも、お互いに深く愛し合っているカップルだっている。でもそれだけでは一生、生活を共にしたり、対処し合うのは不可能。そこで必要になるのが「妥協」だ。

恋人の多少の欠点には目を伏せ、それを指摘するよりも受け入れることができれば、その人のことをきちんと愛することができるはず。でも、それは容易なことではない。なぜなら、誰もが妥協を望んでしまうものだから。「受け入れる」ことと「妥協」には大きな差がある。

あくまでも妥協は選択肢のうちのひとつ。妥協を選ぶことによって上手くいくのか、もしくは、あえて選ばずという決断だってあるはずだ。自分の本質に反しない限り、時間をかけて良い関係を築くことは可能なのだから。では、妥協すればすべて上手くいくのだろうか。

簡単には清算できない
過去の重荷

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自分の過去にしてきた恋愛が脅威になり得ることもある。私たちは過去の恋愛という積み重ねた荷物を抱えながら、次の新しい関係へと移っていくもの。つき合い立てで上手くいかないカップルは、この事実を認めたくないがゆえに、別れたりヨリを戻したりを繰り返す傾向にある。

こうした関係は別れる度に、今度こそ上手くいくはずと信じて、またつき合いはじめる。ところが、ここで問題になるのが、「過去の荷物を未だに抱えたまま」ということ。過去はなかなか清算することが難しい。遅かれ早かれその荷物を開ける時がきて、また怖れや不安が蘇る結果だって往々にしてある。

忘れられない傷もある

恋愛で負う傷は深い。その痛みは忘れたくても簡単に忘れられるものではない。もし、自分の愛している女性を傷つけ、彼女があなたのもとを去っていったなら、きっと後悔に苛まれ彼女とのヨリを戻したいと思うはず。だが心のどこかで「また彼女を傷つけるかもしれない」といった懸念も。彼女の方だってあなたに「また傷つけられるかもしれない」と思うのでは。

関係は信頼の上でしか成り立たない。あなたは一回、彼女の信頼を粉々にしてしまった。それを修復するのは簡単なことではない。

お互いに負った傷は、完全には消えないかもしれない。でも、それを耐えようと決意する。なぜなら他に選択肢がないからだ。もちろん、他に好きな人を探すことができれば、お互いのことを考える時間が減るし、相手の幸せを心配する必要もなくなる。

当然、過去の記憶は新しい出会いによって塗り替えていくこともできる。一方で、愛する気持ちはなかなか消え失せてはくれないもの。こうしてそれぞれ別の道を歩み始めたとしても、未練の糸はそう簡単には断ち切れてはくれないもの。これが悲しい愛の意味するところだ。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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