東京に住んでいると、なかなか気づけない「6つのコト」

近年、東京から他の地域に移住する人が増えてきたように実感します。ただ、そのスタイルは昔とはまったく異なります。昔は「都会での生活に疲れた人がするもの」という後ろ向きなイメージがありましたが、ビジネスの第一線でバリバリ活躍していた人が、移住しはじめているのです。
では、どうしてか?
自著『脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住』から、その理由を紹介しましょう。

01.
もはや東京では、エッジの効いた
生き方ができない

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東京から地方に移住するとき、多くの人が不安に思うのは「仕事」ではないでしょうか。僕自身も同じように「ハワイに行ったら、仕事が減るだろうな」と考えていました。

実際、最初はマイナスになります。しかし、後々、多くの人がプラスになってきているのです。移住というアクションを起こしたことで、その人にエッジが立ったのでしょう。ものすごく強いブランディングになったのです。

これからの時代、自分のオリジナリティやブランドを持っていることが重要になりますし、そういう人はどこでも生きていくことができます。もちろん、ベースになる高い能力は必要です。
能力がある人が地域に移住することで、より能力が高まる。しかも、おもしろい生き方をしているので「この人にちょっと仕事を頼んでみようかな」と思ってもらえるのです。

02.
年収1,000万円でも
貯金ができない理由

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地域に住む大きなメリットのひとつが、住宅費を節約できること。約半分くらい、中には3分の1の家賃で、東京より広くて魅力的なところに住むことも可能です。
借家に住む世帯の平均家賃について、東京は7万7188円なのに対して、例えば福岡県は4万6437円(東京の約60%)、宮崎県は3万8477円(東京の半分以下)となっています。(総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査」)
当然ながら、生活コストも下がります。特に食料品はおすそ分けが多く、お金があまりかからないと言っていた人も取材した中に何人かいました。東京にいれば、飲み会も多いですし、外食も増えます。たとえ年収1,000万円あったとしても、貯金がまったくないという人もたくさんいるのはこのためです。

住宅費と生活コストが劇的に下がれば、たとえ収入が減ったとしても、可処分所得(所得から税金や保険料、住宅費、食費などの生活費を引いた額)、簡単に言えば、その人が自由に使えるお金は増えることになります。
これからは、それほど給料が増えていかない時代ですから、収入を増やすことに力を入れるよりも、可処分所得をどうやって増やすかに頭を使ったほうがいいと思います。

03.
移動時間は人生の無駄

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増えるのは可処分所得だけではありません。可処分時間も増えるのです。
東京にいると、通勤に往復2時間くらいかかる人もいるでしょう。週末に、子どもを連れてどこかに遊びに行くにしても、かなりの時間がかかります。海や山に行こうものなら、往復で4時間かかることもありますし、渋滞に巻き込まれたら遊び時間よりも車に乗っている時間のほうが長かったとい事態も起こり得ることです。
なにをするにしても、とにかく移動時間がかかってしまう。これほど無駄な時間はありません。

地域は渋滞が少なく、コンパクトシティが多いので、移動に時間を取られることが少ない場合が多いです。住んでいるところと働いているところが近いので、徒歩や自転車で出勤する人も多いのです。また、すぐ側に山があったり、歩い5分で海に出られたりするので、ちょっとした時間を利用して遊ぶこともできます。朝一でサーフィンをしてから出勤するといった生活も可能なのです。

可処分時間が増えるということは、要するに今までなかった時間が増えること。その時間を利用して、新しいチャレンジに時間を投資することもできます。本を読む時間も増えますし、家族がいる人は、家族と過ごす時間も劇的に増えるでしょう。

04.
ライフスタイルが充実すれば
仕事も楽しくなる

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可処分所得と可処分時間が増えれば、当然ながらライフスタイルが充実します。そして、エッジが立った人はおもしろい仕事ができるようになり、仕事と遊びの垣根がなくなってくるのです。
それは、労働的な感覚が薄れてくると言い換えることもできます。労働というのは、毎日オフィスに行って、辛い顔をして仕事をするイメージがあります。やらされてる感がつきまといます。
でも、自分のライフスタイルを実現できる地域に住むことで、時間的な余裕が生まれれば、遊んでいることが仕事になってくるのです。エッジの立ったライフスタイルを送っているため、ライフスタイル自体がコンテンツになり、おもしろい仕事が回ってくるようにもなります。

おもしろい仕事であれば、従来の仕事というイメージではなく、まるで遊んでいるかのように働けるのではないでしょうか。

05.
ストレスは
人から人へ伝染するもの

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東京にいると、どうしてもストレスが多くなってしまいます。ストレスの大きな要因は、みんな忙しいこと。そして、人が多いことでしょう。
あれほど異常な通勤ラッシュも、出社時間が同じで、人が集中するから起こるのです。満員電車に乗っていると、誰でもイライラしてしまいます。
例えば、子どもを抱えたお母さんに対して、本当は優しくしてあげたいと思っていても、通勤の時間になると邪魔者扱いしてしまう。それは人間的ではありませんよね。でも、そういった人たちも、決して悪い人たちではありません。余裕がないからそうなってしまうだけ。東京という町が、人々にストレスを与えているのです。つまりストレスは、人から人へと伝染するのです。

ハワイではそんなことは一切ありません。子どもを連れているお母さんがいれば、みんな最優先にしますし、車と歩行者であれば、歩行者を優先させりために車はジッと待っています。それは、ハワイでは時間的に余裕があるから。ストレスというマイナス思考の伝染がないのです。

06.
移住には新しい
豊かさが待っている

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これまで述べた移住のメリットを総じてみると、結局「新しい豊かさ」を得られるということ。クリエイティブな生活、ライフスタイル充実度の高い生活、仕事と遊びの垣根がなくなる生活、ストレスのない生活…。そういったものを手にして、自分だけのオリジナルな生き方をつくっていけばいい。

もっとも、東京が合っている人もいるでしょうし、あまりライフスタイルに興味のない人もいるでしょう。そういった人が無理やり地域に移住すると、遊ぶところもなければ、刺激も少ないので、逆に嫌になっていまいます。結局、東京に戻ってくることになってしまいます。
やはり、自分のライフスタイルを持っている人が、それに合った町に移住するのが一番理想的です。そして、そこには新しい豊かさ、人間らしい豊かさが、あなたを待っていることでしょう。

何のために東京に固執していたのか、
今こそ見直すときがきているのです。

脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住
コンテンツ提供元:本田直之

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