「痛くない注射器」を発明し、億万長者になった女性の半生がカッコいい

2015年、タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人のリスト」に、31歳の女性エリザベス・ホルムズの名前が掲載された。しばしばビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグと並び称される人物だ。

例えば、2014年にもフォーブス誌が選ぶ「アメリカ富豪400人」に若干30歳(これは女性としては最年少の選出だ)にして選ばれ注目されている。彼女がこれだけの財を成した背景とは?

30歳にして
個人資産「5000億円超」

Clinton Global Initiative 2015 Annual Meeting - Day 4

彼女は何を成し遂げたのか?その答えは「新しい血液検査」の発明だ。

・親指に裁縫針ほどの細い針を刺すだけで簡単に採血できるカプセル型の注射器を開発。・1滴の血液で最大約30種類もの検査ができる。(ガン・HIV・糖尿病・アルツハイマーなど)・近くの薬局で、その場で採血できる。・検査結果は数時間で出る。・費用は平均30ドル(約3,500円)で済む。(※コレステロール値などの検査は約400円で可能に。)

これまで採血用の注射針は太く、検査には数週間かかることも珍しくなかった。それは、1960年頃から改善されることがなかった事実だ。しかし、ホルムズのイノベーションがすべて変えた。彼女が開発したわずか1.29cmのカプセル型注射器なら、簡単に親指から採血できる上、検査結果はその日のうちに知ることができる。

「お金をもっと有効に使える」
超有名大学を中退

 

英・デイリー・メール誌によると、スタンフォード大学1年目で最優秀学生の1人に選ばれるほどだったホルムズは、学費にかかるお金をもっと有効に使う方法があると考え中退を決意したという。
その後「Theranos社」を起業。10年後には従来の医療システムを大きく変える画期的な方法を開発した。

CBSには、彼女がどれだけ情熱を持って仕事に取り組んでいるかがわかる言葉が掲載されている。

「私は常に働いています。基本的に毎日朝目覚めてから眠りにつくまで会社にいます」
「億万長者になることは重要ではありません。大切なのは、どうしたら人々の生活をよりよくできるのか。それこそが働く動機です。だから、自分がしていることが好きなんです」
「私たちは、従来の太い針にとって代わる、『Nanotainers』という小さな注射器をつくりました。これなら指の血液を一滴採取するだけで検査できます」

大きな目標に向かってひた走る意思、そして、歴史的な起業家にも並ぶサクセスストーリーが、彼女に注目が集まる理由だ。

指先の血液「一滴」のみで
血液検査が可能に

shutterstock_106827539

彼女が立ち上げた「Theranos社」は、消費者が直接血液検査のメニューを選べて検査できるウェルネスセンターを増やそうと、ドラッグストアチェーンの「Walgreens社」と提携した。

しかし、反対意見もある。一部の批評家は、この採血方法では十分な血液が抽出できないと主張。だが、ホルムズの意思は固い。

「何か新しいものを作る時には疑問の声が上がるのは当たり前のことです。しかし、それは変革を起こすサインでもあります」
「これまではテストを受けるために、何か症状を発症している必要がありました。が、低コスト化が実現できれば、予防のために検査が受けられるようになります」
「注射を嫌がる子どもたちや血管の見えにくくなった高齢者も、より気軽に検査が受けられるようになるでしょう」

「ジョブズの再来」

CBSは、ホルムズをこう評している。

 ビル・ゲイツはすべてのデスクにコンピューターを置こうとした。彼女はすべての薬局に血液検査を設置しようとしている。

世界を変えた人物たちと比較される彼女だが、なかでもスティーブ・ジョブズとの共通点が指摘されることが多いようだ。それは、彼女が黒いタートルネックを愛用していること、そしてジョブズと似たマインドの持ち主であることが関係している。

「私の生きがいは、新しい"何か"を探すこと。"何か"とは、人類が知らなかっただけで、実現できることのこと」

彼女は9歳の時、父親への手紙で自身の夢についてこう説明したそうだ。
重要なのは、ホルムズがまだ31歳ということ。これからビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズを越えるほどのインパクトを社会に与える可能性を持っている。

Top Photo by JP Yim/Getty Images Entertainment/Getty Images

Reference:Time,Forbes,Daily Mail,CBS,Theranos.

血管の位置が分からずに、注射を何度も打たれて“注射嫌い”になった人もいるのではないでしょうか?でも、そんな経験ともオサラバ。これからは、注射の失敗がゼロに...
スティーブ・ジョブズがこの世を去ってから早5年。あなたには、この5年でどのような変化があったでしょうか?人の一生は、一日一日の積み重ねです。成功という高み...
糖尿病患者は、血糖値が上がりすぎるのを防ぐために注射を1日に何度も打つことがある。しかし、ノースカロライナ大学が新しく開発したこのパッチなら、皮膚に貼るだ...
本日10月5日は、スティーブ・ジョブズ5回目の命日。いま思い出しても、その一挙一動に、どれだけの人が夢中になったことでしょう。優秀なセールスマンであり、素...
「プライベートでの成功が仕事の成功を生み出す」ライターMARCEL SCHWANTES氏の主張を簡潔にまとめるならば、そういうこと。成功を収めた起業家は、...
Allison Isaacson氏が米メディア「Elite Daily」のこの記事で、キャリアウーマンの本音に迫っています。「大人の女性」として自立した彼...
「アイデアに価値はない。それを実行できてはじめて価値になる」。そう言い切るのは、Google CEOのラリー・ペイジ。起業家のジェームス・アルトゥーカー氏...
「どうすればビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、イーロン・マスクやリチャード・ブランソンのような偉大な人物になれるのでしょうか?」。2015年5月、アメリ...
ひとくちに「器の大きい女性」といっても、どのような女性のことを指すのでしょうか。具体的に説明しようとすると難しいですよね。ここでは8つの特徴をまとめてみま...
創業から10年で年商10億ドルを達成した企業のCEOと聞いたら、どんな生活を思い浮かべるだろう?高級スポーツカーにプライベートジェット、美しいモデルや億単...
聴衆を惹きつける強いメッセージで、類稀なプレゼンの才能を発揮したスティーブ・ジョブズ。持ち前の人を説き伏せる話術は、日々の打ち合わせの場でも発揮されていた...
Crystal Kay(クリスタル ケイ)1986年2月26日生まれ、横浜出身。1999年7月、シングル『Eternal Memories』でデビュー。2...
ここに紹介するのは、Appleの元CEOスティーブ・ジョブズが、世界初のiPad発売発表を目前に控え、電子書籍の販売契約を巡って大手出版社HarperCo...
Appleの現CEO、ティム・クック。2009年にスティーブ・ジョブズにより後継者として指名された彼が、仕事をする上で大切にしていることは、「自分だけの信...
ことば、火、農業、舟、数学、紙、カメラ、人工衛星、インターネット、ロケット…。人類が、自らの手で本格的な道具を作りはじめたのは、260万年前の旧石器時代に...
かのナポレオンは、一日に3時間しか寝なかった。なんて言い伝えがあるけれど、人間にとって本当に必要な睡眠時間は、はたしてどの程度なのだろか?ここに登場する、...
ヒールを履いたとき特有の「足の痛み」や「歩きにくさ」。多くの女性が我慢に我慢を重ねてきたあの悩みを、画期的なデザインで解消したハイヒールがあります。驚くな...
「mindbodygreen」が選ぶ、“愛の伝道師100人”に選出された結婚セラピストShelly Bullard氏。恋愛の切り口も独特。例えばこの表現、...
青年は、貧しい家に生まれながらも裕福な家の娘に恋をしました。ある日思い切ってプロポーズをすることにした彼でしたが、残念ながらフラれてしまいます。娘は鼻で笑...
あなたは、毎日訪れる「朝」をどう過ごしていますか?ギリギリまで眠ってバタバタと準備をする人もいれば、優雅に朝食を楽しむことに幸せを感じている人もいるでしょ...