半世紀ぶり、国産小型ジェット機「MRJ」が初フライト!

実用化に向けて開発が進んでいる、環境に配慮した次世代型の小型ジェット機「MRJ」が、ついに2015年11月11日、秋晴れの名古屋の大空を舞った。国産の旅客機としては、じつに53年ぶりのこと。

初フライトを生配信
300万人以上が視聴

三菱航空機株式会社が、2008年から開発を進めてきた「MRJ」。約1時間ほどのテスト飛行を無事に終え、開発拠点のある愛知県県営名古屋空港に戻ってきた。
国産旅客機の開発は、1962年の「YS-11」以来となる。「欧米の下請けに専念してきた、日本の航空産業にとって節目となる」と朝日新聞は、このニュースを大きく取り上げている。

初フライトの模様は、朝8時30分よりUstreamで生中継され、300万人以上が、名古屋空港からのライブ配信映像を視聴。今回の初飛行では、見学スペースは設けられておらず、Ustreamでの視聴を呼びかけていた。
名古屋空港近隣住民が撮影した貴重な写真がこちら。ちなみに、小さな機影は、テスト飛行に随伴した自衛隊機。

“環境にやさしい”
次世代ジェット機


三菱航空機株式会社が満を持して送り込むMRJ。そのプロモーションも積極的だ。特設サイトを開設して、航空機づくりにかける情熱を伝えている。曰く、最新技術を搭載したMRJの特徴のひとつが“環境へのやさしさ”だとか。
炭素繊維素材を主翼や尾翼に用いることで、軽量化。さらに、低燃費を実現し、排出ガスの低減、騒音も大幅にカットした、まさに次世代型の航空機と呼ぶに相応しいスペックを誇る。

同社のリリースによれば、2017年春の納入を目指している。現時点での受注は、日米合わせて400機だが、最終的には2,500機を目指しているという。

 Reference:三菱航空機株式会社 , 朝日新聞
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