【医師が解説】お酒の飲み過ぎは「薄毛」の原因になる!?

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薄毛の原因には、遺伝や生活習慣などいろいろなものがあるといわれますが、実はお酒、アルコールも薄毛の原因になることがあるという話をご存知でしょうか。 

薄毛とお酒の関係について医師に解説していただきました。

薄毛につながるメカニズムとは?

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お酒は肝臓によくない、ということは広く知られていますが、お酒の飲み過ぎで髪の毛が抜けるというと、驚かれる方も多いと思います。

メカニズムとしてはお酒に含まれる、エチルアルコールが肝臓で分解されるときに、アセトアルデヒドと呼ばれる物質を作り出します。 

アセトアルデヒドは二日酔いの原因になる物質としても有名なので、聞き覚えのあるかたも多いのではないかと思います。 

この物質は人体に有害な物質で、体内で速やかに無毒化され、酢酸に変化します。 

このプロセスで、髪の成長や維持に大切な 

アミノ酸
ビタミンB
亜鉛 

といった栄養素が多量に消費されてしまい、結果として薄毛の原因になってしまうと考えられています。

アルコールの糖質が
頭皮の毛穴をふさぐ!?

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具体的には、アミノ酸は、髪の毛を強くする役割を持つたんぱく質を豊富に含み、髪を切れにくく上部にします。また、亜鉛は、毛髪サイクルを順調に保つ役割を果たすと考えられています。 

加えて、多くの男性を悩ませるAGA(男性型脱毛症)は、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種が毛根に影響することが大きな原因であることが知られています。多量に飲酒をすると、このジヒドロテストステロンが増え、特に影響を受けやすい前頭部頭頂部などの薄毛が進行してしまうことが知られています。 

それから、もちろん、過度の飲酒により全身に影響を及ぼす巨大な臓器である肝機能が悪くなることも、髪の毛にも影響を与えると考えられます。 

こちらは、アルコールには糖質が多く含まれることから、結果として身体の脂肪を増加させ、頭皮の毛穴を皮脂でふさいでしまうことによって薄毛を促進させてしまうことがメカニズムとして挙げられるでしょう。

■医師からのアドバイス
このように、いろいろな方面から薄毛を促進させたり、原因を作ってしまう過度のアルコール摂取。

お酒が大好きな方も、のちのち薄毛で困らないように、身体に負担をかけないほどほどの量をたしなむようにしましょうね。

 監修:Doctors Me医師
コンテンツ提供元:Doctors Me

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