意外と知らない「体脂肪」に関する5つの誤解

巷に溢れる、間違った体脂肪の落とし方。どれだけ体の歪みを整えても、エステやマッサージをしても、実際に脂肪を燃焼することはできないそうです。それはどうしてでしょうか?

その理由を、坂詰真二さんの著書『やってはいけないダイエット』より、ご紹介していきましょう。

01.
体脂肪が増える原因は
「体の歪み」らしい

shutterstock_278580830_2

そもそも体脂肪が増える最大の原因は、食べ過ぎ。その次が運動不足。そして、食べ過ぎの背景にはストレスがあります。ですから、痩せるためには食べ過ぎと運動不足を改善し、それとともにストレスを解消することが不可欠です。

私は歪みという言葉は使いませんが、体が前後左右に傾いた悪い姿勢は改善すべきだと考えています。極端な悪い姿勢は、立ったり歩いたりという日常の動作で、腰や股関節、ひざなどに負担をかけて痛みや炎症を起こすからです。

その意味で、いわゆる歪みを修正することによって痛みから開放され、日常での運動量が増えた結果、ある程度体脂肪が減るということは言えるかもしれません。

02.
エステやマッサージは
脂肪燃焼に効果的!だよね?

shutterstock_194848103_2

痩せたい部分を揉んだり擦ったりする「マッサージ型ダイエット」。外側からの物理的刺激で体脂肪が分解されたり消費されたりするなら、とても簡単で便利ですが、もちろんそんな都合いいことが起こるはずがありません。物理的な刺激で体脂肪が減るなら、椅子に座って圧迫され続けているおしりの脂肪はどんどんなくなっていくはずですから。

これも「整体型ダイエット」同様、危険性はありませんが、効果の出ないダイエットと言っていいでしょう。脂肪細胞の分解は、物理的刺激とは無関係で、体内のホルモンの指令によって化学的に引き起こされるもの。食事量が不足したり、運動を行うことで血糖値が低下すると、血糖上昇ホルモンが分泌されるのです。

「脂肪細胞を移動される」「リンパの流れをよくして老廃物を流すことで細くする」「セルライトを分解して痩せる」こんな宣伝文句がエステティックサロンの宣伝文句に使われることも。でも、マッサージなどによる物理的刺激では、脂肪細胞は決して移動はしません。

03.
エクササイズマシンって
結構効果が期待できそう!

shutterstock_343593560_2

数年前に流行った、お腰に装着する電動ブルブルマシン。ほかにも電動式バイク、金魚運動マシンなど、機械が体を揺らしたり動かしたりする「受動運動ダイエット」には様々なものがありますが、残念ながらどれも体脂肪を減らす効果はありません。

受動運動マシンの動力で体を震わせたり運動させたりしたところで、人間の消費エネルギー量はまったく増えないのです。見かけ上は体が動いていても、エネルギーを消費するのは機械ですから増えるのは電気消費量のみ。心理的興奮や寒冷に対する防御といった例外はありますが、基本的に人間が自分の筋力を使って体を動かさない限り、エネルギー消費量、体脂肪の燃焼量が増えることなどありえないのです。

04.
ストレッチ、ラジオ体操、ヨガ
すべて組み合わせれば…

shutterstock_264404210_2

ストレッチ、あるいはその原型であるヨガなどの「ストレッチ型ダイエット」も、直接的には体脂肪を減らす効果は期待できません。

ストレッチが悪いと言っているわけではありませんが、何もしないで1日寝ているよりは筋肉は使われますし、エネルギーも消費します。しかし、直接的なダイエット効果は…。あくまで“間接的な”効果があるという程度。それは、リラクゼーション効果です。楽な姿勢のまま、全身の筋肉ストレッチをすることで「心地よい」感覚が続けば、マッサージ同様に心理的な緊張も和らぐのです。

05.
“お通じ”の分だけ
体重も体脂肪も減る!?

shutterstock_164170850_2

実際、成人の1回あたりのウンチの量は100〜200g程度しかありません。ですから、体重計に現れるほどの変化は見られないはずです。便が大腸にある間、大腸は便から水分を吸収していくので便は徐々に軽くなりますし、便秘だと(腹腔)の内圧が上がって胃腸が圧迫されるので、食欲と食事量が落ちます。3日分の便でも500gに満たない程度、仮に10日便通が滞ったとしてもせいぜい1kg程度でしょう。数キロ単位で体重が落ちる、というのは大袈裟だということが分かるはずです。

日常的に便秘に悩んでいるのであれば、自己判断せずに、医師による診断を受けて適切な治療、指導を受けることをおすすめします。もちろん、繰り返しになりますが、便秘を解消しても体脂肪が減るわけではありませんよ。

やってはいけないダイエット
コンテンツ提供元:光文社新書

坂詰真二/Shinji Sakazume

NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト、パーソナルトレーナー。株式会社ピープル(現コナミスポーツ&ライフ)でディレクター、教育担当を歴任後、株式会社スポーツプログラムスにてアスリートのコンディショニング指導を担当。1996年に「スポーツ&サイエンス」を設立。アスリートへの指導、スポーツ医療系専門学校の講師を勤めながら、雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)をはじめ、多くのメディアで監修・出演している。

Doctors Me(ドクターズミー)医師、その他専門家「Doctors Me」は、医師、歯科医、栄養士、カウンセラー、薬剤師、獣医などに直接相談できる、...
仕事が忙しく、運動する時間はなかなか取れない。でも、美味しいものはどんどん食べてしまう。その結果、お腹はもちろん、背中の脂肪がなんだかマズイことに…。今回...
ダイエットをしたとき、燃やした脂肪はどこに行っているのだろう?実は、呼吸で一緒に吐き出されているのだ!これまで、脂肪は熱とエネルギーになって消えてしまうと...
赤ワインを飲むだけで運動効果がアップ!?そんな記事が2015年12月11日「KLFY News」に掲載されました。どうやら2011年に発表されたアルバータ...
「スポーツジムやフィットネスクラブに通う」「近所をランニングする」など、健康維持や肉体改造のため日常的に運動をする人が増えていますよね。じつは今、運動前後...
日々のエクササイズを継続させるには、強い精神力が必要。やめてしまったら体型だけではなく、精神的、感情的にもすぐに悪影響が出る。こう、脅しをかけるのはライタ...
「もう少し体が柔らかければ…」 YouTubeの運動初心者向け健康チャンネル「MuscleWatching」には、そんなあなたに向けた効果抜群ストレッチが...
スポーツジムやフィットネスクラブに通う、近所をランニングする、など健康維持や肉体改造のため日常的に運動をする人が増えていますよね。また、運動前後に欠かせな...
Doctors Me(ドクターズミー)医師、その他専門家「Doctors Me」は、医師、歯科医、栄養士、カウンセラー、薬剤師、獣医などに直接相談できる、...
毎日たった4分。スマホがあれば、いつでもどこでも体をOFFからONへスイッチできる「WEB体操第1」。YouTubeに公開されたばかりですが、そのコミカル...
現代人のみなさん。仕事に追われて運動不足になってませんか?ストレスで食べ過ぎたりしてませんか?そんな人たちに読んでもらいたいのが『あなたは半年前に食べたも...
ダイエットにお悩みの人に朗報です。朝からジョギングしなくても、ジムでヘトヘトにならなくても、あるいは、忙しくて運動する時間がないような人だって、このアイテ...
エスニック料理の代名詞クミン。セリ科の1年草でどちらかというとインドや中近東をイメージする独特の強い香りがありますよね。カレーパウダーの主原料としてもお馴...
「いいから寝かせてくれ!」というのが本音かも?ですが、長生きするためにも一応見ておきましょう。2015年12月9日に発表されたシドニー大学の研究結果に注目...
「ダイエットや健康管理のために走りたい」と思ってはいるものの、なかなか始められない…というあなた!意外に思うかもしれませんが、走ることを日課にするのって、...
食べながら痩せられる。歌手のアデルやモデルのジョディー・キッドらから火が付き、イギリスで大注目の新ダイエットメソッドがあります。食べる量を減らす必要なく、...
Doctors Me(ドクターズミー)医師、その他専門家「Doctors Me」は、医師、歯科医、栄養士、カウンセラー、薬剤師、獣医などに直接相談できる、...
今回は、Youtubeの運動初心者向け健康チャンネル「MuscleWatching」から、驚くほど体が柔らかくなるストレッチ方法をご紹介。個人のレベルに合...
1日30分運動すれば、もっと健康に過ごせる。そんなこと百も承知だけれど、そんな時間が一体どこにあるんだろう。忙しい現代人にとって、運動する時間の確保は深刻...
ダイエットは辛い。何が辛いって、もし我慢できずに美味しいものを食べたところで、罰則を受けるわけでも、他人から怒られるわけでもない。つまり、完全に自分との戦...