今さら聞けない!話題の「AR・VR」ってどういう意味?

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)で、誰もがリアルでは体験不可能なことを、10年後は簡単に実感できるようになるかもしれません。

例えば、Oculus VR社が開発した「Oculus Rift」は、太陽系を飛び出した宇宙旅行や、深海1万メートルの探検などを映像や音響だけでなく五感すべてで本当にそこにいるように体感できます。ONYが開発している「PlayStation®VR」も、臨場感のある映像や音でゲームの疑似体験が楽しめます。CGの発達で、仮想の映像を実写の映像ように見られる時代。
それが、さらに進化してVR・AR、実際に体を使って体験できる世界がそこまで来ているのです。

そもそもVR・ARの違いとは?

VR、ARが、すでに身の回りで体感できていることを知っていましたか?VRによって、コンピュータ技術で作りだされた仮想空間を現実の空間のように体験できます。具体的には、飛行機の操縦や自動車の運転を、自分自身で行っているかのように疑似体験できる。これがVRの事例です。

一方、現実の世界にコンピュータ技術で映像などの情報が重ね合わせて表示され、現実世界だけでは見れない世界を体験できるのがAR。具体的には、実際の建物の映像や絵画などを、ヘッドマウントディスプレイを通して見ると建物の名前が表示されたり解説が流れるのがARの事例です。
また、コンピュータ上で服やメガネなどを自分の姿に合わせてあたかも着用しているかのように見られるのもARの技術。正面だけでなく横を向いたりしても、ちゃんと確認できるので最適な服やメガネなどを選べますよね。

両者の違いは、簡単に言うとVRは実際の現実ではないけれど、現実と思わせる仮想の空間を作りだして、そこに入り込んで、現実のように仮想空間でさまざまな体験ができること。かたや、ARは現実の世界があって、そこに仮想の世界を重ね合わせたり、有用な情報を音声で重ね合わせることです。つまり、VRは完全な仮想空間の世界に対して、ARは現実空間+仮想空間の世界という違いです。

VRとARで、いったい何ができるの?

ARとVRでできることをいくつか紹介しましたが、今行われているVR・ARで行われていることを見て行きましょう。

VRのメリットは、特に失敗すれば、自分が死亡したり相手が死亡する大変なことも、何度でも体験できることです。現実世界では、失敗という非常事態を乗り切る訓練は不可能なことから、VRは極めて重要な技術です。また、ARは、現実世界だけでは不十分なことや、不便なことを便利にしてくれるツールとして、こちらもなくてはならない技術なのです。

【VRで行われていること】

・宇宙船、飛行機、自動車、バイク、船などの操縦、運転練習
・脳、眼、内蔵などの手術の練習
・ビルなどの建物の火災などのからの避難訓練
・テロや強盗などの凶悪犯に対する対策
・世界の有名観光地のリアルな体験
・有名アーティストのライブのリアルな体験
・未完成な建物内部の体験、確認
・試作品の出来上がりの確認
・現実に近い世界のなかで教育し効果をアップ

【ARで行われていること】

・現実の部屋にあった家具選びや配置の確認
・カーナビをディスプレイ内でなく現実の映像の中で案内
・現実世界の映像のなかでのゲーム体験
・現実の商品(おもちゃなど)に商品で見たい映像(おもちゃの場合変身ポーズなど)を重ね合わせて表示
・新聞や雑誌の情報にさらに情報を付加

企業もVRやARを今後もどんどんビジネスにとりいれていく

Group of business people discussing at sunset reflected onto tab

SONYやGoogleをはじめとする大企業から、サンクレイオ翼株式会社といったアイデアにあふれる中小企業まで、いまやVR・ARの技術は多くの分野で活かされています。VR・ARはすべての現実世界と仮想世界が対象であり、コンピューターでどんな世界でも創りだせることから、無限の応用範囲があります。また、技術と重要の拡大で、今後ますますVR・ARの利用ができやすくなることでしょう。

そして、企業のVR・ARの活用は、高齢化による経験ある人材の減少や人件費の高騰、企業の競争力アップなどの理由でますます増加していくことが予想されます。VR・ARに興味を持つことで、アイデアを生かせると大きなビジネスチャンスをつかむことも、可能な世界なのです。

 

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。