完全無人、24時間営業のコンビニがスウェーデンに誕生

スウェーデンの田舎町に誕生した一軒のコンビニ。24時間営業で店員はゼロ。この完全無人化を実現したシステムの背景には、現在日本でも問題視されている、地方特有の悩みがありました。

店員ゼロ、自販機ゼロ
無人化コンビニが誕生

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スウェーデン南部の町Vikenは、人口わずか4,200人ほどが暮らす海沿いの小さな町。ここに2016年1月、この国初となる無人のコンビニが誕生し、話題を集めています。

人工知能やロボット技術の向上の波に乗り、小売店やファストフード店の無人化構想は、世界各地で試験的に導入が始まりつつあります。では、この町の無人化コンビニが注目される理由はどこにあると思いますか?

たとえば、単に店内に自動販売機が並ぶといった陳列方法ではなく、通常の日用品店と同じように陳列棚が並び、利用客は商品を手にとって買い物をすることができるという点。そして、それを実現しているのが、入店から精算まで一括して「モバイルアプリ」で管理するシステムにあります。

IT起業家がオーナー
自身が開発した専用アプリで
入店から精算まで一括管理

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このコンビニのオーナーであり、専用アプリを開発したのが地元Vikenに暮らすIT起業家のRoberto Ilijasonさん、39歳。無人のコンビニを利用するには、彼の開発したアプリをダウンロードしておくことと、個人情報を登録する必要があります。登録されたIDが入店のための鍵となり、支払いもスマホで商品のバーコードを読み取り、モバイル上で精算を済ませる。これで、店員が誰一人いなくたって買い物が完了する仕組み。ただし、無人とはいえ、商品を陳列するのはIlijasonさんの役目。もうひとつは、入店情報や在庫管理。この2点だけは、どうしても人の手が必要となります。

店内は防犯カメラ6台のみ
これで本当に大丈夫?

それにしても、気がかりなのは防犯対策ですよね。会計せずに商品を持って行かれたりは…。コンビニの売り場面積は約45平米、そこにわずか6台の監視カメラしかないんだそう。これで本当に十分なの?

この懸念点をIlijasonさんに直撃した「AP」。曰く、入店情報はシステムを介してダイレクトに彼のスマホに個人情報付きで届くそう。つまり、誰がいまお店に来ているかが一目瞭然。さらには、店の入り口となる扉が8秒以上開いたままでも、Ilijasonさんの元へとアラートが飛んでくる仕掛けも。事実、オープンから2ヶ月ほどで一度もトラブルはないんだそうですよ。

無人化の背景にある
周辺地域の過疎化

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さて、 Ilijasonさんの無人コンビニの背景には、意外にも周辺地域の深刻な過疎化が原因にあるそうです。奇しくも、日本の地方都市や高齢者を抱えた山村地域で起きている「買い物難民」と同じような状況が、スウェーデンでも起きているとは。

 Ilijasonさんによると、小さな町からは商店が次々と姿を消し、ベビーフードを買うにも車で20分ほど走らないと手に入らないそう。「Digital Trend」に切実な想いを語ったオーナー。

「この無人コンビニがモデルケースとなり、全国にこのシステムを導入するのが今の目標。深刻な過疎化を迎えるまで、誰も考えてこなかったことが信じられません」

現在、日本でもドローンを利用した日用品の宅配サービスや、移動式スーパーなど、あの手この手で買い物弱者対策支援が考えられています。もしかしたら、この無人化コンビニもひとつのヒントとなり得るかもしれませんね。

Reference:AP, Digital Trend
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