ストリートアートで過疎化を食い止める。イタリアの小さな村の挑戦

過疎化に悩んでいるのは、日本の田舎に限った話ではないようです。

ここ、イタリアのチヴィタカンポマラーノ(モリーゼ地方)は、人口600人ほどの小さな村。年々進んでいく過疎化を打破するために、文化組織の会長であるYlenia Carelli氏は一計を案じました。

それは、村を「ストリートアート」で盛り上げること。

訪れた人の数は
村民の5倍

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彼はストリートアーティストたちに声をかけ、アートイベント「CVTàStreet フェス」を開催。

ことのきっかけは2014年。テレビで共演した画家・Alice Pasquiniさんに「ストリートアートで村を魅力的な場所にしたい」と伝えたのだそうです。

Pasquiniさんもその計画に賛同し、村の一角にペイントを施しました。彼女の活動を見た各国のアーティスト達が、次々にこのイベントに注目。村が組織を上げて彼らを支援したこともあり、賛同者はどんどん増えていきました。

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「CVTàStreet フェス」ではストリートアートだけでなく、空間を使ったインスタレーション、人気DJによるライブやブレイクダンスなども行われました。もちろん食べ物の露店も。

こうして、4日間に渡るフェスティバルには、村民の約5倍にあたる3,500人もの人が訪れ、アートを満喫。村おこしのひとつとして、大きな一歩を踏み出したのです。

アートをきっかけに
村の魅力を再発見してほしい

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高齢者が多く、村の雰囲気も閉鎖的だったそうですが、「CVTàStreet フェス」によって徐々に開放的にアートの分野でも村おこしの分野でも、注目されています。

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先駆けとなったアーティスト・Pasquiniさんは、これからの活動についても前向き。

「CVTàStreet フェスは、決して諦めないという強い気持ちから生まれたお祭りです。歴史や文化が色濃く残るこの素敵な村の魅力を、ストリートアートをきっかけに若い世代にも再発見してもらえるよう、活動を続けていきたいと思います」

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Licensed material used with permission by Alice Pasquini, (Facebook), (Instagram)
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