「立入禁止の向こう側」には、こんな世界があった

一般の人がなかなか目にすることができない科学研究施設や産業、インフラの現場ーー。そんな“立入禁止の向こう側”を切り取った写真展が開催されていることを知っているでしょうか?

撮影した西澤丞氏は、日本の先端科学施設を撮り下ろした『Build the Future』などの写真集で知られる注目の写真家。社会生活の基盤や日本の未来を拓くさまざまな「現場」を、丹念な取材と精緻でスケール感ある写真作品によって広く社会に伝えています。

01.

©Joe Nishizawa

宇宙航空研究開発機構(JAXA)
「イプシロン」 高性能と低コストの両立を目指す新型固体燃料ロケット
鹿児島県肝属郡肝付町

02.

©Joe Nishizawa

高エネルギー加速器研究機構
「前段加速器」 陽子ビームを利用して、2006年まで素粒子や原子核等の研究が行われた装置
茨城県つくば市

03.

©Joe Nishizawa

国土交通省関東地方整備局 江戸川河川事務所
「首都圏外郭放水路:調圧水槽」 洪水を軽減するための設備
埼玉県春日部市

04.

©Joe Nishizawa

自然科学研究機構 核融合科学研究所
「大型ヘリカル装置」 世界最大の超伝導プラズマ閉じ込め装置
岐阜県土岐市

05.

©Joe Nishizawa

ジャパン マリンユナイテッド株式会社
「原油タンカー」 ドック内で建造が進む、全長300mを超えるタンカー
熊本県玉名郡長洲町

06.

©Joe Nishizawa

JFEスチール株式会社
「出鋼」 製鉄所において、鉄鉱石から取り出した鉄が、鋼に生まれ変わる瞬間
広島県福山市

ここで紹介したのは、実際に展示されている作品のほんの一部。会場では、2016年4月に刊行予定の新たな写真集に収録される最新作を含めた全65点を鑑賞できます。

「科学や工業などは、人々の暮らしを支える大切なものであるにもかかわらず立入禁止であるために、その実態を知る機会はほとんどありませんでした。一方で、現実がどうなっているのかを知らずに物事を判断することは、 間違った未来を選択してしまう可能性が高くなり非常に危険です。

長期にわたる交渉の末、ようやく撮影許可が下りた『日本の現場』の数々を、どうぞご覧ください」

西澤氏がそうコメントする、あまりにも貴重な写真展。圧倒的な迫力で撮影された“知られざる世界”に、ぜひ足を踏み入れてみては?

【概要】
コニカミノルタプラザ特別企画展 西澤 丞 写真展「日本の現場 立入禁止の向こう側」
・開催期間:2016年3月2日(水)〜3月31日(木)10:30〜19:00
※最終日は15:00まで。3月4日、11日、18日、25日は特別開館時間のため20:00まで。期間中無休
・会場:東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F コニカミノルタプラザ ギャラリーB&C
・入場料:無料
・TEL:03-3225-5001
・公式HP:http://konicaminolta.jp/plaza/

Licensed material used with permission by コニカミノルタプラザ
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。