「星のや東京」で過ごす、圧倒的に優雅な時間。ここは、ホテルではなく日本旅館でした。

7月20日。ついに、首都・東京にも「星のや」が開業。ポイントは、東京では姿を消してしまったかのように思える日本旅館をコンセプトにしている点。設計、しつらえ、おもてなしの3つの要素を、現代に合せて進化させているのだとか。

畳や温泉、季節を感じる料理など、星のや東京が提供する「新たな日本旅館」。ここでは、こんなにも優雅な時間が堪能できるようです。

東京の中心で、
「日本旅館」を味わう

大手町とは思えないほどの静寂の空間。この玄関でまず靴を脱ぎます。

ほら、すでに日本旅館を感じるでしょ?だって、東京のど真ん中で「靴を脱ぐ」なんてこと、普通はありませんから。

これまで45回以上「星のや」に宿泊経験があり、「星のや東京」の最初の宿泊者となった高野仁さんも、この体験には驚きを隠せません。

「玄関で靴を脱ぎ、ほとんどが畳敷きの館内を素足や足袋で歩けます。エレベーターの中まで畳敷きだったので驚きました。都会とは思えないような静かな館内の畳の上を素足になりながら歩いていると、喧騒を忘れて非常にリラックスできましたね」。

限られた必需品と、清潔な寝具だけが整えられた清々しい客室「桜」。竹素材のクローゼットや障子が特徴的。

お茶の間ラウンジ

各階に設けられた「お茶の間ラウンジ」は、畳続きの客室から自由に行き来が可能。小さなライブラリーとデスク、ソファが揃っています。

ここは、時間や気候に合わせた「今日このひととき」にぴったりのお茶やコーヒー、お酒などを提供してくれる場所。味わいのみならず、日本の素晴らしさを居合わせた他の客と一緒に楽しむのも日本旅館の醍醐味でしょう。

空を縁取る露天風呂

内風呂の奥、ぽかんと空いた暗闇を進むと、露天風呂が広がります。高く見上げる天井には、刻々と移ろう空の風景。青の深さや雲の佇まいにすら、季節を感じられることに驚くはず。

日本の中心地に湧き出る温泉は、まさに宿泊者限定の贅沢。前述の高野さんもこのように魅力を語ってくれました。

オフィスビルが立ち並ぶ丸の内での温泉体験は、本当に不思議な感覚。露天風呂では、東京の空を眺めながら温泉に浸かるという非日常的な日本文化の体験ができます」。

これぞ、日本の朝ごはん

日本を感じるのは、目覚めたときも同様。布団から出て「お茶の間ラウンジ」に向かえば、味噌の香りがふんわりと漂います。一日の始まりに季節の味噌汁と日本らしいおむすびをどうぞ。

宿泊だけじゃない
楽しみ方も

胃に優しい朝食を食べた後は、腹ごなしの時間。外に出て、江戸のルーツを辿る「古地図歩き」へ。

大手町周辺は日本の経済を支えてきたほか、「粋・いなせ」といった文化の中心だった場所。今なお残る江戸時代の史跡や歴史の片鱗を訪ねて、歴史文化のガイドと散歩しながら、古き時代に思いを馳せてみては?

少し足を伸ばして
神田神社へ

江戸三大祭の神田祭にとどまらず、季節ごとに大きな行事があるのが神田神社の特徴。7月は七夕祭り、9月は将門塚例祭で、平将門の霊を鎮めます。古くから江戸全体を守るとされる神社ならではの、荘厳な雰囲気に圧倒されること間違いなし。

施設自体はもちろん、周辺の魅力もふんだんに味わえる、進化し続ける日本旅館──。東京の中心にいながらにして、小さな別世界に旅する感覚。ぜひ一度、味わってみたいものです。

【施設概要】
星のや東京
・住所:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-1
・TEL:0570-073-066(星のや総合予約)
・料金:一泊一室78,000円~
・HP:http://hoshinoya.com

Licensed material used with permission by 株式会社星野リゾート
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。