ダイエットも「シェア」する時代

絶対やせる新メソッド、と注目されては消えていく泡沫のようなダイエット法。結局のところ、成功しなければ(ないしは途中で諦めていては)どれも「自分には合わなかった」という言い訳が待っているだけ。

もちろん最後は自分の意志だけど、彼女のメソッドはなかなかに核心をついていた!

 食事制限もハードな運動もなし
19ヶ月、ヘルシーに40キロ減

写真左は、英マンチェスターに暮らすKerry Swiftさん(27)の19ヶ月前の姿。洋服のサイズは22だったという。そして、現在の彼女(サイズは8までダウン)が写真右。

聞けば血のにじむような努力も、過剰なエクササイズで汗を流すこともなかったそう。なんて言われたらますます気になる。40キロ近い体重がいとも簡単に落ちた理由がInstagramにあった。

 食べたものすべてを
Instagramにアップする

Kerryさんのダイエット法は、自分が食べたものすべてを写真に撮り、毎日欠かさずInstagramに投稿する方法。昨年ごろより日本でも新たなメソッドとして、注目の「インスラグラムダイエット」だ。

こう聞いて思い出すのは、ちょうど10年前に登場した「レコーディングダイエット」か。食事内容とそのエネルギー量を文字に起こして記録することで、食事量や余分な間食を自覚し、見直していこうというもの。

では、それをInstagramでやろうとしたら。誰に言われなくても寝る前に歯を磨き、靴を左足から(もしくは右からでも)履くように、日常でSNSを開いたり、食事に手をつける前にカメラ撮影が習慣化している。現代はそんな時代だ。

多くのユーザーがそうするように、Kerryさんにとって自分が口にするものを毎回撮影してInstagramにアップすることは、生活に根付いた習慣だった。

ダイエットもシェアする時代

ところで彼女も参加していた「Slimming world」は、今話題のSNS上でダイエットをシェアするコミュニティ。「一人ではつらい」、「モチベーションが続かない」という人たちが、お互いにがんばりをシェアし、応援し合うことでダイエットを成功させようというもの。

みんなが見てくれている(もしかしたら見られている)、その意識がやる気と継続力を引き出す。一人でノートに書き記すよりも、よっぽど成功に近づけるんじゃないだろうか。

現に、スーパーのお惣菜やテイクアウトが中心だったKerryさんの食生活は、シェアを始めてから自炊中心に変わった。

意志の他にもうひとつ、“キッカケ”もダイエット成就のための重要なモチベーションだ。ちなみに彼女の場合は、息子Oliverくんの洗礼式で撮影した家族写真に映る自分の姿だったそう。

では、あなたのキッカケとなるものは何だろう?

Licensed material used with permission by Kerry Geary
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。