20年履き続けるための「正しい靴磨き方法」を、職人に聞きました。

代々木公園での「Aozora靴磨き教室」や自由大学での講義「20年履ける靴に育てる」など、靴磨きに馴染みのない人たちに、そのハウツーを広めている明石優さん。実際にイベントに参加した人からは「ピカピカでカッコイイ」というだけでなく「自分の靴じゃないと思えるほど柔らかくなった」なんて声も。そう、しっかりケアしてあげると、見た目はもちろん履き心地にもポジティブな変化が生まれるのです。

ここでは、そんな職人技を惜しげも無く公開。とはいえ、「靴磨きを歯磨きくらい当たり前のことにしたい」と言い切るだけあって、特別難しい工程はないのでご安心を。

用意するものはコチラ

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ワックス、クリーム、ローション2種(※今回は1種のみ使用)、馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、山羊毛ブラシ、布(綿、またはコットンネルを推奨)。いずれも東急ハンズなどの大型量販店で購入できるそうです。

01.
靴内のホコリ取り&靴紐外し

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早速盲点かもしれません。これまで、目に見えるところばかりケアしていませんでしたか?

まずは、布で靴の中を掃除することから。つま先には、意外と多くの「靴下の繊維」や「ペットの毛」などが残っています。放っていると、カビや悪臭の原因にもなりかねません。

その後、靴紐を外して、さあスタート。

02.
ホコリ落とし(ブラッシング)

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毛足の長い馬毛ブラシを使用して、靴の表面の汚れやホコリを取ります。アッパーとソールの縫い目部分も丁寧に取り除きましょう。

ちなみに、クリームを使って定期的に手入れをしていると、馬毛の油分により、このブラッシングだけで光沢が戻ります

03.
汚れ落とし(ローション)

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指に布を巻き、ローションを使って、表面と内側の汚れを拭き取ります。革を「スッピン」の状態にするイメージで。

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04.
クリーム

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乳化性のクリームを靴全体に塗り込みます。指で直接塗ることで、体温で溶けて革への浸透が深まるのです。シワ部分は念入りに。

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05.
ブラッシング

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さらにクリームを革に馴染ませるため、力強くブラッシング。使用するのは、コシのある豚毛ブラシです。

すると、革に染み込む分は染み込んで、余分なクリームは表面に少し残ってしまうため、布で乾拭きして拭き取りましょう。

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ここまでが「革に栄養を与える工程」で、定期的にやってほしい内容。月1程度を目安にケアしてあげてください。

以降は、革の表面にワックス(蝋)を乗せ、光沢を出したり、耐久性を高めたりする意味合い。プラスアルファの扱いなので、余力のある人はトライしてみては?

06.
ワックス

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ポリッシュ前のベースとしてワックスを塗ります。輝かせるつま先とかかとを中心に、ムラにならないようご注意を。

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07.
ポリッシュ(鏡面磨き)

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布を水で湿らせ、ワックスを適量取ります。シワの部分に塗りすぎるとワックスが割れてしまうので、つま先とかかとを中心に円を描くように磨いていきます。油膜を作りながら輝かせていきましょう。

ここで、大切なポイントを2つ。

ひとつ目は、指への布の巻き方。少しでもシワがあると思うように光ってくれないので、ピンと伸ばしましょう。

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ふたつ目は、乾燥させたワックスを使うこと。新品の場合は、わざと蓋を開けて仕込みます。トロッとしたものよりも、カピカピで割れているくらいがベター。

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08.
仕上げ

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水分のみの布で磨いた後、柔らかい山羊毛ブラシを使って優しくブラッシングして仕上げます。

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最後に、ちょっとマニアックな
靴磨きの「楽しみ方」を聞きました。

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「靴のタン(甲にあたる部分)には、あえてクリームを塗らないほうがイイかもしれません。元の色からどれだけ変化していっているかが分かるからです。いわゆる『経年変化』を楽しむためのひとつの方法ですね。

靴って『新品が一番綺麗』だと思いがちなんですけど、どんどん良くなっていくんですよ。アンチエイジングではなく、『エイジングを楽しむ』くらいの気持ちで取り組んでみてください」。

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