武器を見つけたら、次は「法則」を。ビジネス効率を上げるポイント

ビジネスパーソンにとって、応用力がある人になることは、ひとつの重要な要素です。事業変革パートナーの安澤武郎さん著『ひとつ上の思考力』では「法則を見出せるようになれば、自分自身の経験はもちろん、他業種の成功事例を応用することが可能になる」と提案しています。そのためには「ダブルループ」で仕事を回すことが大切とのこと。

ダブルループとは、どうすれば仕事が効率的に進むのかを考え、行動に移すこと。パターンを見つけて自分に取り入れるクセをつけてみましょう。壁にぶつかっている、仕事のやり方が分からない…という人は参考にしてください。

なぜ、ハリウッド映画は
面白いのか

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法則を見出し、自分の仕事に応用するための事例を、成功しているコンテンツから探っていきましょう。

ここで取り上げるのは『スター・ウォーズ』です。世界的に大ヒットを記録したこの映画の面白さは、一体どこからきているのでしょうか。

監督のジョージ・ルーカスは、ジョーゼフ・キャンベルという神話学者が研究した「神話のパターン」を参考にしたそうです。世代を超えて、長きにわたり語り継がれてきた神話には、人々を惹きつける「共感力」があるに違いありません。

神話と「スター・ウォーズ」の主人公には以下のような共通要素があります。

・不遇な生い立ち
・天命を受けて旅に出る
・師に出会い、助けを得て前に進む
・厳しい試練に出会う
・自分を成長させる
・苦難を乗り越える
・英雄として帰還する

なぜ、このような要素が人を惹きつけるのでしょうか?それは、不遇な生い立ちは、人々を身近な存在に感じさせるという働きがあるから、と推測されます。また、途中で試練に出会い挫折をするくだりは、主人公に人間味を感じさせます。

こうして好感が持てるようになると、修行によって自分を進化させるという展開部分では、主人公を応援することになります。そして、簡単に乗り越えられない試練を越えたシーンでは、自分のことのように嬉しく感じ、ラストの帰還で喜びを噛みしめることになるのです。

映画を見終わった後に爽快な気持ちになったり、感動を覚えたりすれば、友だちとその感動を分かち合いたくなるもの。こうして口コミで評判が広がり、ヒットへと繋がっていくのです。

このパターンを単純化すると、「上げて、落として、また上げる」というシンプルなもの。これはストーリー構築の基本でもあり、自己紹介をする時や企業の歴史を語る場合など、様々な場面で応用されています。

人々に受け入れられているコンテンツの法則は、意外と単純なものが多いので、ぜひあなたも探してみてください。

なぜ売れたのか?
「因果関係」を読み解くために

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人間や組織の問題は非常に入り組んだものであり、さまざまな事象が複雑に絡み合っています。だからといって、すべてをケースバイケースで片付けてしまっては発展性がありません。人間はそのような複雑な事象に向き合って、何らかの法則やパターンを見つけて成功の確率を高めたり、他の事象に応用することで進化してきました。

「法則化」の基本スキルは、起こった出来事の要因や様々な事象の要素を分解することで鍛えられます。良い結果を得たければ、良い原因を作る必要がありますが、結果と原因の関係は目に見えないもの。その因果関係をどのように捉えるかであなたの取るべき行動は変わってくるのです。

ひとつ例題を挙げると、ある食品メーカーに大きな成果を上げた営業マンがいました。そこで彼に、今回の契約がうまくいった理由を聞くと「粘り強く訪問を繰り返した結果です」と返ってきました。

じつは、その企業では「粘り強くお客様のもとに訪問すれば契約を獲得できる」といった話が営業会議でよく言われているそうです。確かにこれもひとつの成功パターンと言うことができます。しかし、必ずしもそうではありません。成功の理由は他にも考えられます。

ここで大事なのは、一部の事象に注目するのではなく、売れた理由は何なのか?ということ。考えられる要素を洗い出して全体像を整理してみましょう。例えば…

「今回紹介した商品が、トレンドになってきたからじゃないのか」
「先方の窓口担当者の企画力が良かったのでは?」

このように多角的な目線から考察することが大切です。ロジックツリーなどを使って何度も描いていくと、思考の枠組みができ、何がうまくできていて、何ができていないのか、状況を分析する力も高まります。簡単な枠組みからで良いので具体的に書き出すなど実践してみてください。

「答え」ではなく
「解き方」を武器にする

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ダブルループで仕事を回すには、成功や失敗の要因をしっかり分析して、適切な行動を見つけていくことが必要不可欠です。

ただし、うまくいった事例を振り返り、たまたま良かったと思う行動を繰り返しているだけでは、ダブルループの仕事が身についたとは言えません。適切な行動を見つけ出す「振り返り方」「分析の仕方」を意図して実践していくこと、「適切な行動」を進化させ続けることがダブルループの仕事です。

たとえば、プレゼンを研究した営業マンが「印象に残る話の展開パターン」を身につけたとします。彼が次にやるべきは「より印象に残る話し方」について研究し、さらにレベルを上げていくことです。そのように何かを身につけて終わりではなく、次々に法則を見つけ、武器を磨いていく仕事の仕方を身につけてこそ、初めてダブルループが身についたと言えるのです。

「なぜなぜ思考」と呼ばれる原因を考察する手法は有名ですが、日常の仕事においてしっかり実践できているケースは少ないのではないでしょうか。ちょっとした習慣ですが、これを積み重ねることで大きな差を生み出すことができます。

目に見える事象(形や行為)だけを見て考察を止めるのではなく、その事象の意味合いまで考えを進めることに意義があります。様々なパターンを持って仕事をすれば、自ずと結果は生まれるので、ぜひトライしてみてください。

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