"美しき漆黒の作品"を創る黒人LEGOアーティスト

今や世界中に多くのLEGOアーティストが存在するが、ガーナ系カナダ人アーティスト、エコー・ニマコ氏の作品はその中でも異彩を放っている。

彼自身がLEGO作品でなく、「アート作品を作っている」と語るように、その作品はすべてがコンセプチュアルで、遠目から見ればLEGOで出来ているか分からないほど。

そして彼のポートフォリオを見れば、すぐにお分かり頂けるだろうが、彼は、黒いLEGOブロックのみを使用して作品を制作するアーティストなのだ。

©Ekow Nimako, Ekow Nimako Studios.
©Ekow Nimako, Ekow Nimako Studios.

今年のCNNのインタビューによると、ニマコ氏がレゴを通して作品を作り始めたのは2012年。「私はレゴでアート作品を作ることを楽しむだけでなく、黒人アートを綿密に作ることが重要だと気づき始めた」と振り返っている。

また、彼が黒いLEGOブロックにこだわる理由は3つあるようだ。

1つ目は、黒いLEGOブロックは最も一般的なので、幅広い種類があること。2つ目は、「黒」という色が好きでさまざまな可能性を持っているということ。そして最も重要な理由として、彼自身が黒人であることを挙げている。

彼の作品は、すべてが黒人の歴史に関連したテーマを持っており、時にはファンタジーの要素を用いながらも強いメッセージ性を放っている。

また、彼はこのプラスチックの無機質な物体に生命を宿らすことを意識しており、特に目を作成することに多くの時間を費やしているようだ。

LEGOというブロック玩具が持つ可能性を大きく広げているニマコ氏の作品は、以下より鑑賞して欲しい。

©Ekow Nimako, Ekow Nimako Studios.
©Ekow Nimako, Ekow Nimako Studios.
©Ekow Nimako, Ekow Nimako Studios.
©Ekow Nimako, Ekow Nimako Studios.
Top image: © Ekow Nimako, Ekow Nimako Studios.
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。